オーダースーツを格安で作れると評判のSADA|僕が過去作った他のテーラーと比較

僕はこれまでグローバルスタイル、麻布テーラー、花菱でスーツを作ったことがあります。オーダースーツSADAは格安を売りにしているため、「どうせ品質がイマイチなんだろ」と今まで見向きもしませんでしたが、お試しで先日1着作ってみました。今日は僕が過去作ったテーラーとの比較を中心にSADAの特徴をお伝えします。

僕は現在オーダースーツを5着持っています。

すでに既製品は2度と着ないという目標は達成しているのですが、先日新たにSADAで一着作りました。

理由は、雨の日用のスーツが欲しかったからです。

他は全てウール100%の生地で作っているので、これらが泥で汚れたら嫌ですからね。

感じ悪いですよね。すみません。でもこれが本音です。

既製品の吊るしのスーツとほとんど変わらない2万円以下という格安さが人気ということで、正直品質にはあまり期待はしていませんでした。

が、この評価は実際に作ってみて一転しました。

今日は他のテーラーとの違いを中心にお伝えしたいと思いますが、結論から言いますと、SADAのコスパはかなり高いと思います。

格安で評判ということでうがった見方をしてました。ごめんなさい。

オーダースーツSADAの特徴


SADAグループについて少し調べてみましたが、創業90年以上とかなり歴史ある老舗企業でした。

自社工場で一貫した製造による品質確保とコストダウンをはかっています。

SADAは何と言ってもその安さが評判で、一番安いものは2万円を切る価格でオーダーできます

新社会人の方や就活に使うリクルートスーツに特におすすめですね。

全国に直販店を展開

全国に50店近くショールームがあります。店舗数は一番多いかもしれません。

今回僕が訪ねたのは八重洲ショールームですが、雑居ビルの2階の1室でした。おそらく1つ1つの店舗の規模はそんなに大きくないんじゃないかと思います。

はじめての人はかなり入りづらいかもしれませんが、実際に入ってみると見るだけでも全然OKな雰囲気でした。

僕が過去作った麻布テーラーほかは全てそこそこ大きめの店舗を構えていましたので、これも価格を下げるための差別化ですね。

基本は予約不要ですが、店舗が大きくないため、前にお客さんがいるとかなり待つことになりますので、購入を決心しているのなら予約して行かれることをおすすめします。

僕は平日の仕事終わりに予約無しで行きましたが、1時間待ちました。

初回割引がお得

SADAでは同社で初めて作るする人限定の初回割引を使用できます。

この初回割を使えば全ての商品が5千円引きとなりますので、お試しの1着に最適です。

このセールはクーポン発行などの手間は不要で、お店で「はじめて作ります」って言えばOKです。

他のメーカーとの比較ですが、花菱も初回割引してますし、グローバルスタイルは2着割をしています。麻布テーラーは僕の知る限り割引やセールはしてません。

ネット販売もしている

専門店としては珍しくネット通販もしています。詳しくは後の方で述べますが、店舗が近くにない地方の方には便利です。

麻布テーラー、グローバルスタイルはネット展開はしてません。花菱は楽天に出店してます。

生地選び

生地
実際にオーダーしていく流れをお伝えします。最初にして一番肝心なのが生地選びです。

ネット上には既製品と違って体型に合って着心地が良いとかスタイルが良く見えるという当たり前な評価とともに、どこが安い、高いという情報ばかりが多く取り上げられていますが、僕はコスパ重視なので絶対値としての安さよりも価値と値段のバランスが良いものを好みます。

オーダースーツの場合、それは生地の質に対するコスパということです。

生地に言及しない価格比較に意味はありません

僕はネット上に溢れる実際に作ったことが無い人の比較サイト、もしくは作ってみた的な人たちが発する情報に辟易しています。

大事なことなのでもう一度言いますよ。生地に言及しない価格比較に意味はありません。

店内に生地が下の写真のように陳列されています。

生地選びはスーツ作りの醍醐味といっても過言ではないですので、このように大きめの生地で手触りを確認できるのは良いですね。

オーダースーツSADAは100%ウール生地(中国縫製)がお得だと思います

SADAは生地の種類によって価格が違ってきます(当たり前ですが)。

SADAで選べる生地と価格(初回割適用時)を下の表にまとめます。

右側には僕が今まで作った中で一番コスパが良いと思っているグローバルスタイルの2着割時の価格を示します(なお、同じブランドでも価格帯に幅があるので厳密ではありません)。

SADA(初回割) グローバルスタイル(2着割)
ポリエステル混合生地 19,800 24,000
ウール100%
中国産 25,000 ー(無かったような)
国産 3万前後 ー(忘れた)
John Foster 49,000 37,000
REDA 59,000 44,000

店内で生地を見ながら僕の頭の中では上の比較表が出来上がっていきます。

ここで僕がコスパが良いと思ったのは中国産100%ウール生地の2万5千円ラインです。

もともと一番安いポリエステル混合の2万円のものをと考えていたのですが、5千円プラスで100%ウールならこっちの方がコスパが高いと思い、今回はこちらを選びました。

生地を目の前にするとダメですね。さっそく当初の格安で済ませるコンセプトから外れてしまいました。

ちなみに19,800円で作れる最安のものは生地種類も少なめです。

高級生地も扱っている

店内に大きく陳列はされていませんでしたが、Canonicoなどの海外インポート生地も取り扱っています。

これらは上の表からも分かるとおり、けっこうなお値段となります。

海外インポート物の生地であればグローバルスタイルの2着割の方が安いですね(こちらは2着買わないといけないという条件がありますが)。

グローバルスタイルについての詳細は関連記事の良コスパで評判のグローバルスタイルでスーツをオーダーに書いています。

採寸、スタイル決め

生地を決めたら採寸を行い、店内のサンプルを着てスタイルを固めていきます。

スタイリストさんが手際よく寸法を測って行ってくれます。下の写真はグローバルスタイルで作った時のものですが、こんなイメージです(今回1人で行ったので写真は撮れなかった)。

・スタイル決め
・採寸

こんな風にSADAでもサンプルスーツを着てスタイリストさんと会話しながらディテールを詰めていきます。

自分のスーツを着ていくと効率的

来店は私服でも構いませんが、できれば今持っているスーツを着て来店されることをおすすめします。

今のパンツは太ももがパツンパツンだとか、なで肩だから肩幅を狭めてほしい、着丈をもう少し短くしたいなど、具体的に改善していくことができるためです。

オプション決め

採寸、スタイルを決めたら最後にオプションを選んで注文は完了となります。

オーダースーツSADAのオプション

オプションは無料のものと有料のものがあります。ボタンを水牛に変えたり、裏地をキュプラ素材にしたりで有料になりますが、基本無料のもので十分に選択肢はあります

下が有料オプションですが、ウール100%素材を選ぶ場合スペアパンツは考えた方がよいかもしれません。ウールは柔らかい反面、若干強度は劣るからです。

仕上がりの確認

僕はもともと今回は最安で作るつもりでしたが、それに加えて少しアレンジしてみようと考えていました。

あえての1タック、そしてテーパード加工

最近は周りをみても分かるとおり、パンツはノータックが主流です。

タックが入ったスーツ姿はおじさんの象徴のような感じになっていますが、今回あえてパンツに1タック入れました。

その代わり、裾を絞ってテーパードを利かせるということをしてみました。

テーパードを利かせると足長効果が得られるからです。

まったく不満はありませんが、思ったより控えめのタックでした。

もう少し深めにタックいれて裾ももっとギュッとしてくれて良かったんですが、この辺はイメージの共有が難しいところです。

このように自分の好みのテイストを加えてみることができるのもオーダースーツの楽しみの1つですね。

一応全身の写真です。

スリーピース(ベスト)が8,000円(生地で異なる)と安かったのでオプションで付けちゃいました。

実は僕は胴の長さに対して股下の比率が低いのですが(身長はあるから短足とは認めない!)、サイズ感のあったスーツだとバランスが良く見えます。

ちなみにグレー系のスーツにはブラウンのビジネスシューズがおすすめです。

無難なコーディネートですが、スーツがグレーの場合ベルトと靴をブラウンにするのも検討頂ければと思います。

ネットでの注文方法

上の方で書いたとおりSADAはネット通販もしています。

実際に店舗に行ってプロに採寸してもらうのが一番ですが、近くに店舗が無い方はSADAの公式HPにある採寸方法を参考にネットで購入することができます。

また、自分で採寸する以外にもいくつか方法があります。下図のように採寸方法を選択できるようになっています。

すでにお気に入りのスーツがあれば「サンプルスーツを送る」というのも良い手段だと思います。

ネット注文の詳しい方法は公式HPをご参照ください。
>>オーダースーツ佐田の公式HPはこちら

スーツもネットで買う時代になってきましたね。

オーダーシャツも良さそう

最後になりますが、SADAはオーダーシャツもやっていて、こちらもかなり安くておすすめです。

コットン100%の生地で3着で17,700円は破格ですね。

ワイシャツはオーダーシャツがおすすめで書いたとおり僕は最近ワイシャツを作ったばっかりなのですが、機会があれば試してみたいと思います。

まとめ

今日は格安でオーダースーツが作れると評判のSADAを僕が過去作った他のメーカーと比較しながらその特徴をお伝えしました。

今までいろいろ作ってきましたが、それらと比較してもSADAのコスパは高いと思います。

ポリエステル混合生地とはいえ、2万円以下で作れるのはSADAだけですね。

裾を絞ったりなど、吊るしのスーツにはできないカスタムにも対応してくれます。

なお、納期は最低1ヶ月はかかります。人気があるのでしょう、他のテーラーより少しだけ長かった気がします。

スーツの着こなしは人の印象を左右しますので、新社会人の方々や就活に使うリクルートスーツなどにおすすめです。

地方の方はネットで購入することができます。
>>オーダースーツ佐田の公式HPはこちら