僕が投資を始めて1年ちょっとが過ぎました。僕は現在日本の個別株投資と米国株、ETFを中心に投資をしていますが、リターン比較のため投資信託も多少保有しています。個別株投資は手間もかかりますし、値動きが気になってしまうため、それを楽しめる人でないと投資が苦になってしまいます。今日は僕がもし投資信託のみで資産運用するならどうするかを考えてみたいと思います。
投資はよく分からないし危ないイメージがある、そもそも投資なんかに大切な時間を使うのはもったいないという方も多いかと思います。
一方でこれだけ株価が上がっている中で投資をしないリスクを意識し始めた方もいると思います。
そんな人には投資信託がぴったりです。
投資信託はその販売会社が購入者の資金を集約しまとまった金額を運用しますので個人ではできない分散投資ができますし、購入時に積み立て設定すれば後はほったらかすこともできます。
投資信託は現在6000種類以上あり、どれを選べばいいの?という状況です。
僕も最初は全く分りませんでした。投資に1年触れてきた中で今の自分ならどう運用するかを書きたいと思いますので少しでも参考になればと思います。
投資資金設定は500万円
これは働いた給料を少しづつ貯蓄して20代後半から30代で実現するくらいの金額として設定しました。
ですので退職金の運用などと比べると少しリスク(リターン)を取るポートフォリオで考えます。年8%くらいの利回りを狙います。
よくある利回り50%とかを謳う投資信託は毎月配分型であり、その分配金を含んだ利回りです。だまされてはいけません。2017年は環境が良かったので目立ちませんでしたが、相場が停滞すれば基準額がどんどん下がっていくでしょう。
まず投資対象ですが、日本、先進国、新興国に分け、それぞれに対し株式と債券に分けます。
資産運用は投資する市場を分散することが大切です。これをアセットアロケーションとかポートフォリオと呼んだりします。
日本の債券は個人で買えないため、実質5つに分類されます。これらに分散して投資します。繰り返しますが、どの商品を買うかではなく、市場を考えることをスタートにすることが重要です。
日本株式市場に100万円分
日本株式市場は資産全体の20%程度、100万円分を割り当てます。
連日のように日経平均がバブル崩壊後の最高値を更新している状況からすると少し少ないように思われるかもしれませんので、細かく見直しされる方であればもう少し比率を上げてもよいです。
この100万円で「ひふみプラス」を購入します。
ひふみプラスはアクティブ投信ですので信託報酬は約1%とインデックス型の投信より割高ですが、それを吸収する成績を出し続けています。
アクディブ投信は嫌という方であれば、代替としては「ニッセイ 日経平均インデックスファンド」をおすすめします。
日経平均に連動し、手数料は0.19%とかなり安いです。同じく0.2%前後の日本株連動型のインデックスファンドがあり、これらはどれを買っても同じです。
先進国株式市場に200万円分
次に先進国株式市場ですが、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」なども良いと思いますが、ここはあえて先進国を米国に置き換えます。
ドイツやイギリスなどの他の先進国よりも米国経済の伸びが顕著だからです。
この200万円で「iFreeS&P500インデックス」を購入します。
S&P500とは米国を代表するハイテク関連500社のことです。
米国の経済を牽引してきたこれらの株を間接的に購入することができます。似たようなもので「iFree NYダウ・インデックス・ファンド」もあり、こちらはダウ30社が対象です。
正直どちらが良いという程の差はないです。
最近は米国株を対象とした投資信託も増えていますので、純粋に信託手数料が安いものを選べばよいと思います。上記のものは0.23%とかなり良心的です。
新興国株式に50万円
新興国はその成長率に期待できますが、値動きが激しいですので割合としては控えめにします。
2016年後半から2017年のように世界経済が比較的安定して伸びている状況では一番リターンが期待できると思いますので、こまめにチェックできる人はもう少し比率を上げてもよいかもしれません。
この50万で「EXE-i 新興国株式ファンド」を購入します。
類似商品の「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」、「iFree新興国株式インデックス」でも問題ないと思いますが、EXE-iの純資産は80億と両者よりも倍以上大きいため、よりリスク分散した運用が可能と思い、これにしました。
個人的にはインド特化型のファンドが出てきて欲しいです。
先進国を米国と置き換えたように、新興国もインドと置き換えた方がリターンに期待できると考えるからです。もちろんリスクも上がりますが。
先進国債券市場に100万円
先進国の債券は安定した市場ですので、保守的な運用には最適です。
この100万で「ニッセイ 外国債券インデックスファンド」を購入します。
ほぼ同じ手数料のものが複数存在しますが、このファンドが最も純資産が多いです。上と同じ理由で選択しました。
新興国債券市場に50万円
最後に新興国債券ですが、株式に同じく新興国は控えめにします。貨幣価値が急変しかねない新興国の債券はリスクもまた大きいためです。
この50万で「iFree新興国債券インデックス」を購入します。
これは信託報酬が一番安い(0.24%)という理由で一択です。
類似商品の方が実績があり、純資産も大きいですが、いずれも信託報酬が0.5%以上であり、ここは手数料を優先しました。
新興国の今後の成長に期待して投資比率を高めたい場合には、債券ではなく株式側の比率を高めることをおすすめします。
まとめ
今日は投資については興味もあまりないし、ほったらかしにしたい人向けに、僕が投資信託のみで資産運用する場合こうするという内容を書きました。
投資信託の活用は、働き盛りの忙しい20代後半、30代の方におすすめの資産運用法です。
上のものをネット証券で購入し、月々の積立てをだいたい同じ比率で数千円とかすれば完成です。
最新の投資信託の選び方は投資信託選びはモーニングスターのかんたんファンド検索がおすすめに書いたとおりモーニングスターのサイトを活用されることをおすすめします。
このポートフォリオで、間違いなくどこぞのファンドラップであるとかバランスファンドと呼ばれるものよりも期待リターンは高くなります。
なぜ間違いないといえるかというとファンドラップもやってることは上とほぼ同じなので信託手数料の差分は利益がでるからです。
逆にそうならないファンドラップであれば、それはどこかで大きなリスクをとっているということになります。
投資信託の運用で大切なのは、市場(資産クラス)を分けて投資すること、信託報酬が安いものを選ぶことの2点に尽きます。
もう一手間かけられる方は個別株やETFという選択肢も出てきますが、その際もどの市場に属するものに投資しているのかを意識することが大切です。