僕と東芝。|スイングトレードしてみた結果

 投資を始めてから半年の取引の中で、一番自分に勉強させてくれたのが東芝です。今日は僕の東芝株への投資の顛末を自戒の念を込めて書きます。

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天罰が下った。とはまさにこのこと。今はそのように思っています。

ギャンブルが好きな方は僕と同じような思考に陥る可能性があると思いますので、同じ轍を踏まないよう、チェックポイントをつけて書きます。

1月12日

僕は個別株への投資を始め数ヶ月、さらにトランプ相場真っ只中、とにかく早く株を買わなければという、焦りにも似た感覚に陥っていたように思います。

東芝の原発問題に起因する巨額損失の疑いというニュース自体は少し前から報道されていましたが、株価が450円くらいから300円くらいに急落しているという事実をこの日に認識しました。その時のスランプグラフがこちらです。

・チェックポイント1
僕はその日のうちに東芝株を購入しました。一口1000株なので、約30万円の投資です。

東芝といえば国内有数のメーカで、潰れるはずがない。すぐに大手銀行の融資とかが決まって株価は上がるはず、元にはもどらないだろうけど、少し上がったところで売ればいいや。と。。
安直です。バカです。えぇ。大バカです。

・チェックポイント2
そこからは、ご存知のとおり、損失拡大の懸念や大手銀行の融資取りやめの懸念などで株価はさらに下落していきます。

僕はこのような状況の中、日々のニュースに不安になったりほっとしたりしながらも、株を売らずに保持していました。

2月20日

そして損失額が最大7000億円に上るというニュースとともに、株価の下落はさらに一段と加速を強め、とうとう200円を切ってしまいました。

・チェックポイント3
僕は200円という節目の数字を切ったことで、とうとう耐えきれずに株を売ってしまいました。一ヶ月ちょっとで10万の損失です。

間にクボタが入っているのは無視してください。

参考にその後の株価推移は以下のとおりです。

・チェックポイント4
この記事を書く時まで、その後の株価はチェックしていませんでした。まさに底で売っています。センスが無いにも程があります。もう少しもっていれば半分は取り返せていたことになります。

反省

今回の判断のダメな順はチェックポイントで2>1>4>3 と僕は考えています。
普通一番ダメなのはやはり、1.の不正・不祥事絡みで下落した株に手を出すということだと考えるのが妥当だと思いますが、僕はそれ以上に、2.により、日々東芝の株価の動向が気になってしまった、というのが非常に良くなかったです。
頭の片隅にいつも東芝がいる。まるで思春期の片思い。本来集中すべきことに集中しきれない。これが何より最悪だと思い、1.と2.は一般論と逆にしています。4.は破滅型ギャンブラーの発想です。さすがに僕は持っておけば良かったという後悔はありません。

最後に

この取引の後数ヶ月後、会社の同僚とその友達でゴルフに行きました。その友達が東芝の方でした。
その方は原発部門ではありませんでしたが、仕事熱心で少し話しただけで優秀な方だと感じる方でした。今回の件に非常に心を痛めておられ、その横顔に心底申し訳ない気持ちになりました。
一方で、今回の件は(も?)投資でなく投機だと自覚していますが、投資ってなんなんだろうと考えるきっかけになりました。
話がそれましたが、不正・不祥事絡みの暴落株には手を出さない、ことが大事で、もし手を出しても早めの損切りを心がけるべきと思います。