パチンコ新台「Pとある科学の超電磁砲(レールガン)」を実戦してきましたのでスペックの紹介や僕の感想と評価をお伝えします。本機はHybrid Middleというコンセプトで、初当りは1/239とライトミドルくらいに遊び易さを追求しつつ、出玉は50%が2,000発以上と一撃にも期待を持たせるスペックです。藤商事らしく新しい仕組みをいれてきていますね。ちなみに今作は遊タイム(天井)はありません。
原作は大人気の「とある魔術の禁書目録」のスピンオフ作品ですね。
パチンコの版権は藤商事で、2020年にリリースされた禁書目録はまだ現役でホールで稼働しています。
かねて続編が期待されていましたが、約1年振りとなる今作は、ファンの予想通り超電磁砲(レールガン)です。
御坂美琴の「これが私の全力だー!!」の決め台詞がかっこいいですね。
本機は初当り1/239のライトミドルでありながら、右の大当り半分以上が2,000発以上と一撃を兼ね揃えたスペックとなっています。
RUSHの継続率も約80%と高く、遊び易さと出玉性能のバランスを追求しているのが分かります。
僕の実戦では1万発にちょっと届きませんでしたが、ライトミドルにしては上出来ですね。
100回転のSTなので当たるタイミングと振り分け次第ですが、時速にすると1.5万発くらいと、出玉速度は最近の台にしては少しゆっくり目ですね。
詳しいスペックや演出などは後述しますが、特徴を簡単にまとめます。
・ラッシュは100回転の時短引き戻しメイン
・ラッシュ継続率約80%で半分が2,000発以上
・ボーダーは約19回転と割と辛め
・演出は豊富だがゴチャゴチャ感が否めない
実戦した感想としては、ハイブリッドミドルのコンセプトのとおりスペックはよく作り込まれてて高評価ですが、演出面がちょっと原作ファンに寄せすぎな印象を受けました。
大幅増量された演出が本機のウリのひとつですが、ここはパチンコファンの評価は分かれるでしょう。
基本スペック
まずは基本スペックを整理します。
Pとある科学の超電磁砲(レールガン) | |
大当り確率 | 1/239 |
RUSH突入率 | トータル約50% |
RUSH継続率 | 約80% |
RUSH回転数 | 100 or 3,000回まで |
RUSH中確率 | 1/68 |
RUSH CHALLENGE | 100回転 |
天井(遊タイム) | なし |
等価ボーダーライン | 約18.9回転 |
初当たり1/239のライトミドルタイプの50%確変突入、RUSH継続率は約80%です。
後に示す振り分けのとおり、へそからのRUSH直通は7%で、基本RUSH突入の契機は時短からの引き戻しです。
RUSH CHALLENGEの引き戻し確率は約46%なので、確変突入率はトータル50%となります。
個人的にはこのスペックは苦手で、何回もスルーしました。
引き戻し中心のスペックは評価が分かれますね。
RUSH EXTRAの100回転なので、通常の継続率は約77%となりますが、右打ちの大当りの10%弱が時短3,000回と実質次回確定なため、トータル約80%となります。
振り分け
振り分けは以下のとおりです。
出玉 | 振り分け | 次回 | |
へそ
|
410個
|
7% | RUSH EXTRA |
93% | RUSH CHALLENGE | ||
電チュー
|
650個 | 50% |
RUSH EXTRA
|
2,000個 | 39% | ||
3,350個 | 10% | ||
4,700個 | 1% |
図の方が分かりやすいので公式HPから引用しておきます。
へそは全て8Rですが、賞球5玉の上アタッカーなので、400発程度です。
一方で右の出玉が特徴的ですね。
50%以上が2,000発以上で、平均を計算すると1,487個と現行機MAX水準です。
これがHYBRID MIDDLEとしている理由です。
1%ですが最大4,700発もあり、この台で勝てるかどうかは振り分け次第ですね。
運良く引けましたが、一撃のフラグとしては多分これまでの機種で一番強力じゃないでしょうか。
RUSH中の出玉の仕組み
簡単にRUSH中のボーナスの仕組みをお伝えします。
現行の基準では1回の大当りで1,500発以上の出玉は出せません。
実は本機はRUSH中のボーナスが3回セットになっています。
大当りのV入賞中に2つの大当りをストックしています。
このとき液晶を注意深くみていると青の数字が「2」となり、2つボーナスがストックされていることが分かります。
これを一連のボーナスのように見せているということです。
3回のボーナスはいづれも4Ror10Rなので、この組合せが出玉の振り分けとなります。
藤商事は毎回新しい仕組みをいれてくるところがいいですね。
ボーダー、遊タイム、止め打ち関連情報
本機のボーダーは約18回転台後半と言われていて、最近の台にしては辛めですね。
右の性能から考えるともう少し甘いように思いましたが、遊タイムがないことも影響しているでしょう。
また、本機はおまけポケットがあるので、大当り消化中の止め打ちは不要ですね。
ただ、おまけポケットもけっこうこぼしますし、本機は時短やSTの消化が割とゆっくりなので、右打ち中は止め打ち推奨です。
体感的にはRUSH中の打ち出しを半分くらいにする感じかなと思います。
演出の流れ
続いてゲームフローをお伝えします。
初回大当たりの93%が「御坂美琴BONUS」です。
ボーナス終了後は、右打ち100回転の「超電磁砲(レールガン)RUSH CHALLENGE」に突入します。
ここの大当り確率は低確で、1/199を100回転以内に引く確率は約46%です。
ここの演出は超電磁砲RUSH EXTRAと同じですね。
個人的には「カウントダウン演出」が少し弱いのが気になりましたね。
僕も隣も外してましたが、カウントダウンはもう少し信頼度高めであってほしかったですね。
なんとかここで「超電磁砲BONUS」を引けばRUSH EXTRAへ突入です。
RUSH EXTRA中の演出
RUSH EXTRAは100回転のSTで、大当り確率が1/68なので、継続率は77%です。
大当りが「一方通行(アクセラレータ)BONUS」だった場合は時短3,000回となり次回確定で、トータル約80%継続です。
これ一回は見たいんですけどまだ引けてないんですよね。
RUSH EXTRAの演出は「超電磁砲RUSH」と「学園都市RUSH」の2種類あります。
個人的には、学園都市の方が面白かったのでおすすめです。
超電磁砲RUSH EXTRA
「超電磁砲RUSH EXTRA」中の演出は基本3パターンですね。
それぞれの信頼度は以下のとおりですが、いずれもチャンスアップ次第ですね。
期待値 | |
SPリーチ | 44〜81% |
オープニングリーチ | 43% |
アイテムVSリーチ | 50%超 |
藤商事の赤エフェクトは弱いことで有名ですが、RUSH中に限れば50%オーバーはありそうです。
SPリーチ
SPリーチはレールガンRUSHの一番のメインルートで、以下の信頼度です。
期待値 | |
パワードスーツを撃破せよ!! | 約44% |
逃走犯を逃がすな!! | 約63% |
銀行強盗を食い止めろ!! | 約80% |
御坂VS上条リーチ | 約81% |
「パワードスーツ」が残念ルートですが、下のようにLEVEL5保留などが絡めば十分信頼できます。
VS上条当麻は81%とありますが、これ外れることあるの?って感じで体感95%くらいありますね。
たまたまですが、2回でて2回とも激アツの「DANGER柄」がでました。
藤商事の最近の台ってデンジャー柄がほとんど出ない印象でしたが、本機は結構目にしますね。
オープニングリーチ
「オープニングリーチ」はカウントダウンから発展し、期待値43%です。
時短中と違ってRUSH中はけっこう期待できる印象です。
アイテムVSリーチ
「item mission」が停止すれば、「アイテムVSリーチ」発展のチャンスです。
美琴がボスまで辿り着いてバトルに発展すれば信頼度50%オーバーです。
予告が弱いと途中で終わることが多いですが、下のようなチャンスパターンは激アツですね。
対戦相手は「麦野」が基本ですが、「フレンダ」だったら超激アツです。
超電磁砲RUSHの演出の中ではこの「アイテムvsリーチ」が一番高信頼度ですね。
ラウンド数告知
「超電磁砲RUSH EXTRA」中のBONUS告知パターンは2つあります。
チャンス告知は2ストック分を分けて告知、一撃告知はまとめて告知です。
ここは大差ないので好みの問題ですね。
ちなみに、ここでフリーズ発生で「一方通行BONUS」に昇格する可能性があります。
学園都市RUSH EXTRA
「学園都市RUSH EXTRA」はコミカル系の演出ですね。
僕は原作見たことないんですけど、全体的にこっちの方が面白い感じがしました。
レールガンRUSHと同じくリーチ演出はおおきく3パターンです。
期待値 | |
イベント系リーチ | 43〜70% |
妹達リーチ | 65% |
麦野リーチ | 65% |
こちらはまんべんなく当たる印象ですが、左下の妹達のカウントアップが重要で、緑以上でチャンスです。
これのカウントアップ中は擬似連なので止め打ちしましょう。
これ以外にも群(?)やカットインのカウントダウンとか演出が豊富です。
サブウィンドウの演出と複合した期待値の持たせ方のバランスがいいですね。
イベント系リーチ
ノーマルリーチから発展するイベント系リーチの信頼度は以下のとおりです。
こちらもチャンスアップ次第で、赤系絡めば基本信頼度は70%オーバー、金が絡めばほぼ当確です。
このほかリーチ時のボタンプッシュがゲコ太なら信頼度大幅アップで、実戦上ハズれなしです。
妹達リーチ
妹達メーターが満タンになると「妹達リーチ」に発展します。
ライン数で期待値が変わり、トータルの信頼度は約65%です。
個人的な感想としては、3LINEと4LINEに大きな壁がありそうです。
麦野リーチ
図柄停止後に「麦野〜!!」と叫べば期待値65%の「麦野リーチ」に発展します。
滅多に発展しないので、単体としての信頼度はこのモードで一番ですね。
今作は全般的に原作の主要メンバーである「アイテム」絡みの演出が熱そうですね。
ラウンド数告知
学園都市BONUSのラウンド数告知は「チャンス告知」「自力告知」「一発告知」の3パターンあります。
まぁどれでも同じですが、美琴さんファンなら「チャンス告知」がおすすめですね。
個人的にはキュイン演出が好きなので、白井黒子の自力告知をよく選んでいます。
僕はアニメほとんど見ないですがこの声優さんの演技力はすごいなぁと思いました。
僕の実戦結果と感想、評価
ここからは僕の実戦結果と感想や評価をお伝えします。
時短引き戻しメインのスペックは個人的には苦手で、何回もRUSH CHALLENGEスルーして凹んでたのですが、冒頭の1万発と上の9,000発でなんとか回収できました。
振り分けがよければ上のように4連でもかなり伸びますね。
3回のボーナスをまとめる仕組みは斬新でここは高評価です。
ただ、後述しますが通常時は原作しらないと置いてけぼり感が強く、ファンに寄せすぎな印象を持ちました。
その他感想などをお伝えします。
出玉スピードはゆっくりめ
RUSHのスピードが割とゆっくりなので、当たる回転数次第ですが、時速にすると1.5万発いくかいかないかですね。
右の出玉性能からこれ以上速くできなかったんじゃないかと思います。
時短引き戻しメインということもあり、夜遅くからは打てないので、ここは評価が分かれるでしょう。
あと表記出玉と実際の出玉が大きいのはちょっとイマイチですね。おまけポケットも出玉にカウントするのはやめた方がいいと思います。
水着ステージはいらん
ファンサービスかもしれませんが、個人的には水着ステージは不要でしたね。
ここは特殊演出になって、リーチ発生時は基本、「とある婚后のカレー調理」演出に発展します。
結構な頻度で発生するこの演出は正直うっとおしいですね。
こんなもんで当たるはずもないし、当たってほしくも無いです。
割としょっちゅう水着ステージに移行するのでバランスが悪い印象です。
まぁ主要キャラが水着映えしないのも理由かもしれません(ファンに怒られそう)。
演出が原作ファンに寄せすぎな印象
上もそうですが、今作はファンに寄せすぎな印象ですね。
僕のように原作知らない人は置いてけぼり感が強いです。
白井黒子が主役を食ってる印象で、主要予告演出が「真性変態モード」ってどういうことですかね。
あれ?「とある科学」ってそっち系のコンテンツだったんですか?
原作知らないパチンコファンからは、待ってたのはコレじゃない感が強いです。
通常時の演出信頼度等
最後に通常時の演出信頼度などをお伝えします。
詳細は攻略サイトなどに出ていますので、僕の見た範囲の体感レベルでさらっといきます。
4大チャンス予告
本機は4大チャンス予告があり、基本はこれ待ちですね。
例外は「デンジャー柄」くらいで、赤保留でもこれら無しだと厳しいです。
・超電磁フリーズZONE : 54%
・レールガンボタン : 77%
・最強御坂ZONE : 45%
この中でも信頼度が突出しているLEVER5予告は、通常時はほぼ出ないですね。
4大チャンス予告は3個複合で確定ですが、それはほぼなく、現実的には「超電磁フリーズ」が絡みやすい印象です。
筐体の振動がすごいですね。
ただ、超電磁フリーズよりも下の2つの方が出づらい分、信頼度は高い印象です。
・最強御坂ZONE |
・超電磁砲ボタン |
王道はVSリーチ
本機の王道は、4大チャンス予告絡みの「御坂VSリーチ」ですね。
上位リーチに、「VSアイテムリーチ」、「ストーリーリーチ」、「LEVEL5リーチ」がありますが僕は見たことありません。
10回以上の大当りがすべてVSリーチからでした。
画面右下のLEVELが5まで上がれば「超電磁砲ボタン」が発動するのでチャンスアップ待ちですね。
対戦相手は、「AIMバースト」<「テレスティーナ駆動鎧」<「テレスティーナ重機ロボット」ですが、対戦相手よりチャンスアップが重要ですね。
「DANGER柄」は激アツ
藤商事といえば「デンジャー柄」で、リングとかではプレミア級に出ないですが、今作は割と出やすい印象です。
実戦上はハズレなしなので、信頼度は変わらず90%以上はありますね。
その他予告
本機は「4大チャンス予告」と「デンジャー柄」待ちな印象ですが、その他の高信頼な演出をお伝えします。
・絆ZONE
「絆ZONE」は公式の取説にものってませんが、信頼度70%はありそうです。
・群予告
おなじみの群予告ですが、今作は妹達ですね。
出現の仕方も突然でケツうきました。
・先読み予告
本機の先読みはあまり強くない印象ですが、赤図柄先読みはかなり強いです。
先読みチャンスのカスタムいれてれば80%はありそうです。
・ぷち熱はノーチャンス
本機はけっこうこの「ぷち熱」がでますね。かなりイラつきます。
これノーチャンスです。
藤商事はこんな中途半端な演出使わない印象だったんですけどね。
まとめ
今日はパチンコ新台「Pとある科学の超電磁砲(レールガン)」のスペックや実戦した感想、評価などをお伝えしました。
スペック面では3回の大当りを1回に見せるなど斬新で高評価です。藤商事は何かしら新しいことをしてくれるのでいいですね。
一方で通常時は前作から20%演出ボリューム増量とのことですが、現作ファンに寄せすぎている印象で、ここは評価が分かれそうです。
少なくとも僕は置いてけぼり感が強く、待ってたのはこれじゃない、という感じがしました。
出玉スピードも最近の台にしては遅めなので、パチンコファンの評価は割れそうですね。
個人的には前作の「禁書目録(インデックス)」を超えるのは無理かなという感想です。