パチンコ新台「P蒼天の拳 天刻」を実戦してきましたのでスペックの紹介や僕の感想と評価をお伝えします。蒼天の拳シリーズとしては初となる1種2種スペックで、RUSHの死合の刻はかなり特殊な仕組みですが、個人的には結構面白いと思いました。本機は遊タイムも599回転と、かなり甘いと評判ですが、パンクに注意が必要な台です。
「蒼天の拳」シリーズはサミーの人気コンテンツですが、新台としては前作の「双龍」から1年半ぶりですね。
蒼天は北斗とは違った魅力があり、何より拳志郎がワイルドでかっこよすぎますよね。
前作はミドルでしたが、本機は1/199のライトミドルスペックに変更してきました。
本機のRUSH「死合の刻」はちょっと仕組みが複雑ですので細部は後述します。
とりあえずは継続率約83%の高継続タイプということだけ覚えておけばいいですが、かなりの荒波仕様なので評価は分かれるところですね。
本機のボーダーラインは等価で17回転と言われており、ネットでも甘すぎると評判です。
甘い理由は遊タイムに到達したら、RUSHの最上位モードである「天授の儀」が確定するからでしょう。
「天授の儀」は最低1,600発、最大で3,200発が確定するかなり強力なフラグです。
詳しいスペックや演出などは後述しますが、特徴を簡単にまとめます。
・死合の刻継続率は約83%
・1回あたり400〜3,200発と荒波
・遊タイム到達時は必ず1個以上へそ保留を貯める
・死合の刻はパンクに注意
・RUSH中はトイレに行くタイミングなし
・通常時は「真・天帰演出」待ち
本機はスペックがどうのこうの言う前に、かなり右打ち中の問題点が多く、後述しますが、打ち方に注意が必要ですね。
打ち手への要求がちょっと酷いレベルと言わざるを得ず、トイレに行けない、パンクしやすい、この2点については低評価を下さざるを得ませんね。
基本スペック
まずは基本スペックを整理します。
P蒼天の拳 天刻 | |
大当り確率 | 1/199.8 |
天刻ループ突入率 | 54% |
天刻ループ継続率 | 約83% |
時短 | なし |
天井(遊タイム) | 599回転 |
等価ボーダーライン | 17.1回転 |
初当り1/199のライトミドルタイプで54%確変突入の約83%継続と、スペックだけみると割と遊びやすそうですね。
本機の一番の特徴は、業界初となる、継続率が異なるRUSHシステムを搭載している点です。
遊タイムは通常599回転で、1種2種なのでスルーはありえず、実質天井です。
さらに天井は「天授の儀」が確定するという恩恵付きなので、ハイエナ向きの台ですね。
死合の刻の仕組み
「死合の刻の仕組みは複雑ですが、まずは4回転のSTだと思えばよいです。
4回転以内に当たれば継続ですが、継続時に次回の継続率を抽選していて、以下の振り分けです。
種類 | 1保留あたり 当選率 |
V獲得率 (継続率) |
モード 選択率 |
死合の刻 | 33% | 約80% | 84% |
CHANCE死合の刻 | 50% | 約94% | 12% |
天授の儀 | 100% | 100% | 4% |
大半は通常の死合の刻で、1回あたりの大当り確率は33%なので、4回転スルーする確率は20%、すなわち継続率は80%となります。
同様に「CHANCE死合の刻」は継続率94%、「天授の儀」は継続率100%です。
さらに本機の特徴は4回転で複数大当りに当選したらそれが全てストックされます。
ここでストックしたVを全て放出してから次回の死合の刻に突入するというのが「天刻ループ」の仕組みです。
「天授の儀」の選択率は(天井以外は)4%と低いですが、Vストック当選率が100%なので、4回の大当りが確定します。
右打ちに複数の継続モードを持たせるという新しい仕組みは個人的には高評価です。
ただその分、遊びやすいスペックに見えますが、実際はかなり荒波になっています。
仕組みは違いますが、大当りのストックはアイドルマスターや緋弾のアリアでもありましたし、継続率が可変するのはフェアリーテイルが近いでしょうか。
ストックと可変継続率を複合したのは斬新ですね。
振り分け
振り分けは以下のとおりです。
振り分け | 出玉 | ||
へそ
|
8R+死合の刻 | 54% |
約800発
|
8R(時短なし) | 46% | ||
電チュー
|
8R+死合の刻 | 25% | |
4R+死合の刻 | 50% | 約400発 |
へそは全て8Rで、最低800発はとれます。
RUSH突入率は54%ですが、通常の場合は時短もないので絶望感は半端ないですね。
振り分け図の方が見やすいので公式HPから引用しておきます。
右は4Rと8Rですが、8Rの振り分けが25%しかないので、この台で勝てるかどうかは振り分け次第なところがありますね。
さらにストック型でもあるので、ライトミドルではありますが、かなりの荒波スペックです。
ちなみに、公式HPで最大3,200発の獲得とあるのは、これは時短4回が全て8Rで当たる前提で、その確率は、天授の儀でも0.4%なのでちょっと煽りすぎだと思いますね。
遊タイム到達時の打ち方<要注意>
本機は通常599回転で遊タイムに突入します。
残り30回から「死合ZONE」に移行するので分かりやすいですね。
ただ、本機の遊タイム到達時は超要注意です。
599回転到達時にかならずへその保留を1つ貯めましょう。
詳しい説明は省きますが、へその特図1のロング変動中に右打ちの特図2をストックするので、へそが空だと、最悪右打ちの1個目が入った時点でストック解放=「パンク」ということになります。
ネットでも本機の遊タイムはめちゃくちゃパンク報告が多いですね。
似たような仕組みで、アイマスの右打ち中に電チュー保留が無くなったら強制的にストックが放出されるというのがありましたが、これと同じです。
天井到達時は無駄打ちを避けたいので、へその保留を貯めない人も多いですが、本機に関しては、遊タイム突入時に最低1個は余分に保留を貯めるようにしましょう。
はっきり言って、これは不具合レベルだと思いますね。
知っていれば回避できますが、これはかなり残念なポイントで、多分1年後には全台撤去されているでしょう。
ボーダーライン、期待値
冒頭でも触れました、本機のボーダーラインは等価で約17回転と言われています。
僕の知る限り最近では一番甘い台ですね。
天井で期待値5,000発近い「天授の儀」が確定するのが大きく影響してますね。
もし300回超えてる台が拾えれば1K10回転とかでも期待収支はプラスになるでしょう。
また通常の死合の刻の出玉期待値については、RUSHの継続率が約83%なので、平均5連くらいですが、ストックと可変継続率を複合したスペックなので算出が難しいです。
正直引き次第、期待値はあってないようなものですが、確率から考えると、4,000発弱といったところでしょう。
P蒼天の拳 天刻 演出の流れ
続いてゲームフローです。
3,7揃いの蒼龍ボーナスを除き、初当りのほとんどはBATTLE BONUSです。
BATTLE BONUSの、ラウンド中の演出で対戦相手に勝てば死合の刻に突入です。
バトルの期待値は、流飛燕<霊王<張太炎<ヤサカの順ですが、前2人は厳しい印象ですね。
新演出である死合チャレンジからは100%突入なので、偶数図柄揃いは3〜4割の期待値くらいでしょう。
死合の刻のシステム、仕組み
死合の刻の演出の流れを簡単に紹介します。
いったん死合の刻に突入したらトイレに行くタイミングはありません。我慢してください。
4保留貯めてSTANBY
開始前にガイダンスがでますが、まずは4保留をストックします。
ストック後も死合ゲートに入賞させることで、保留の色が変わる場合があります。
青<緑<紫<赤の順ですが、紫でも結構外れますね。
僕は上の紫×3が全てハズれて切れそうになりました。逆に赤以上は勝利濃厚ですね。
バトル勝利時はVストック(パンク注意)
保留を貯めたらバトル演出がスタートし、勝利するたびにVに入賞させます。
バトル中は玉は増えないので、止め打ちしましょう。
ただ、決着してからVを狙うタイミングがかなり短いのでパンク注意です。
慣れてないとここもかなり焦るポイントなので注意しましょう。
なお、繰り返しになりますが、この4回のバトル演出のうち1回でも勝利すれば死合の刻は継続です。
ストックできたボーナスを全放出
4保留分の演出、Vストックが終われば、まとめてボーナスを放出します。
4Rなら蒼龍ボーナス、8Rなら双龍ボーナスです。
ここはパンクの恐れはないので止め打ちは不要ですね。
これが一連の天刻ループの流です。
僕の実戦結果と感想、評価
ここからは僕の実戦結果と感想や評価をお伝えします。
朝一から打ち始めて無事(?)死合ゾーンに突入し、ラスト1回転。
そして599回転目の告知演出。
ここで死合の刻が告知されるはず。
「なんで?」
張太炎との宿命バトルに発展した時点で、僕はほぼ全てを悟りました。
後で調べて知りましたが、死合ZONE中に宿命バトルに発展したら勝率50%以上、ラストは確定のようです。
しかも偶数図柄。。
「超死合ZONE」に入らないから違和感は感じてましたが、ラスト1回転で通常大当りを引くという悲劇ですね。
パチンコ歴は結構長いですが、ここまで最悪の展開ははじめてですね。
後日RUSH引くまで打ちましたが、イマイチな結果で、本機はトラウマになったので二度と打つことはないでしょう。
まぁ引きが悪いのはしょうがないとして、その他の感想、評価は以下のとおりです。
感想1.遊タイムの罠はひどすぎる
ネットでの評判のとおり、遊タイム到達時にへそ保留を余分に1個貯めないとパンクするリスクがあるのは酷いですね。
天授の儀がパンクするとかクレームものです。
いろいろ斬新な仕組みを導入したことは評価したいですが、これはちょっと酷いレベルですね。
感想2.V入賞時のパンクが怖すぎる
遊タイム到達時はもちろんですが、上で説明したとおり死合の刻中のV入賞時もかなりパンクのリスクが高いです。
規制の影響かもですが、もう少しここは時間とって欲しかったです。
感想3.通常時回らなさすぎる
本機の1Kあたりのボーダーは破格17回転です。
甘すぎるため、へその釘がガチガチすぎるホールが続出しています。
へその返しも1個なので、よほどの優良店でないと、マジ回らん、という状況になりますね。
実際、僕のマイホは千円で10回転程度だったので、完全に客が飛んでしまってました。
感想4.死合の刻はもっとスピーディでよい
僕の実践結果のとおり、正直出玉スピードを体感できるレベルではなかったですが、時速1万発強といったところでしょう。
死合の刻の演出が全体的にもたもたした感じで残念でした。
その割にV入賞の時間が短いのでバランスが悪いという印象です。
規制との兼ね合いもありますが、バトル決着までの時間を早められれば良かったですね。
特にMUSICリーチは個人的には不要だったと思います。
感想5.拳志郎がかっこいい
拳志郎はやっぱりかっこいいですね。
上の突発天帰のタバコ吸い切りシーンもいいですが、下の2つセリフも好きですね。
北斗の拳にはないコミカルなシーンもいいですね。
通常時の演出信頼度等
最後に通常時の演出信頼度などをお伝えします。
詳細は攻略サイトなどに出ていますので、僕の見た範囲の体感レベルでさらっといきます。
通常時の演出は「死合チャレンジ」以外は前作をほぼ使い回しですね。
信頼度もほぼそのままで、ライトミドルになったから弱いリーチでも当たるかというと、そうでもない印象です。
とにかく新・天帰演出待ち
4大演出は以下のとおりですが、圧倒的に新・天帰演出が大当りに絡みやすいですね。
「キリン柄」と「天授の儀」は4大注目演出の中でも格上な感じで、ほとんどお目にかかることはありません。
・文句予告
・キリン柄
・天授の儀
逆に、天帰演出が絡まないとまず当たらないという感じです。
バトルに発展したら液晶全体が金色に覆われて拳志郎が必殺技を繰り出す激アツ演出です。
これに「文句予告」が複合すれば90%は超えますね。
「閻王の」が「北斗の」の場合は、ほぼ当確といってよい期待値です。
ただ、新・天帰予告自体はよくでるので、単体の信頼度70%程度と、他のチャンスアップがついてこないと不安ですね。
死合チャレンジ
死合チャレンジは唯一追加された新演出です。
トータル期待度は13%とそれほど高くなく、実際僕も10回くらい外しています。
「VS霞鉄心」で激アツ、「VS紅華会幹部」なら大当り濃厚ですが、VSゴランとかはよほど強い入り方しない限りダメですね。
・VSゴラン |
・VS五叉門党 |
ただ、死合チャレンジからの大当りはRUSH確定なのでどうしても期待しちゃいますね。
七星の導き連続演出は激アツ
七星の導きは、強SPリーチ以上が確定する激アツ演出ですが、金文字なら天授の儀と同等の信頼度がありますね。
この連続演出は名セリフ満載で必見ですね。
まとめ
今日はパチンコ新台「P蒼天の拳 天刻」のスペックや実戦した感想、評価などをお伝えしました。
僕の引きは悪すぎましたが、死合の刻のシステムは斬新で、意図的に荒波にするための仕組みだと理解しているので、ここは高評価です。
ただ、ネットの評判とおりパンクのリスクとトイレ禁止の2点は残念ですね。
サミーは1種2種をあまり作り慣れていないので、今回を布石にして次回作に期待したいところです。
最後に、ボーダーがかなり甘い反面、優良なホールほど釘が締められているので、ホール選びが大切になる機種ですね。