ロボット関連銘柄|不二越(6474)でまたやらかした。。

 またしてもやらかしてしまいました。僕が前からロボット関連銘柄として注目していた不二越を先月購入したのですが、4月の決算の失望売りにより1日で10万程度の含み損となりました。

 僕は去年国際ロボット展にいって同産業の注目度の高さを肌で感じてからずっとロボット関連銘柄を自分のポートフォリオに加えたいと考えていましたが、すでにロボット関連銘柄は総じて上昇しており、割安株投資をメインとする僕には手が出せない状態が続いていました。
 そんな中、2月の米国を発端とする株価の暴落を受け、ロボット関連銘柄をはじめとする輸出系企業の株価が特に下がるという事態を受け、これは買い時ではないかと、かねてから目をつけていた不二越の株を購入しました。

不二越とは|世界最速のロボットアームを開発

 不二越は機械工具やベアリングなどの開発、製造を手がけている会社ですが、近年はロボット開発でも頭角を現しています。ロゴにあるNACHIは熊野那智大社に由来されているとされており、そのあたりからもかなり歴史を感じさせる会社です。近年では社長が自身の出身地でもある富山県民は極力採用しない、と言って話題になったりもしました。

 僕がこの会社に興味を持ったのは、2017年のロボット展示会がきっかけです。同展示会にはFUNACや安川電機をはじめ、多数のロボット関連企業が出展していました。その中で同社のロボットアームに目をひかれました。世界最速ということで、実際その機械の高速かつ精密な動きは素人にもすごい技術だと分かりました。同社のHPからの引用です。

不二越購入後の推移

 2月の世界的な株価の暴落がようやく収まるというか、底値をつけたのではと思われた3月初旬頃に同社の株を購入しました。輸出銘柄を中心にとりわけロボット関連銘柄とされる企業の株は売りに売られており、株価が1年前くらいの水準まで落ちている会社も多くありました。業績そのものは好調なのにも関わらずです。
 これは絶対反発すると期待していたのですが、購入後1ヶ月くらいの4/6に同社の4半期決算が発表された直後、決算内容の失望売りということで、海外機関投資家を中心とした手仕舞い売りにあり、ストップ安近くまで売り込まれる事態となりました。
 ※普通の企業は4月末にかけて本決算発表なのですが、不二越は11月決算なので、4月は第1四半期決算発表です。

  
 
 はい、ドーン。海外機関投資家さん何してくれてんの!もう十分売られてんじゃん、勘弁してよホント。。。たった1日で約10万くらいの含み損となりました。

4月末は本決算のピーク|特に輸出系企業の業績に注意

 まぁすぎたことはしょうがないとして、これからの投資生活のために反省したいと思います。
 

鍵は為替

 言うまでもなくロボット産業を含む海外売上高比率の高い輸出系企業は為替の影響を大きく受けます。
 多くの企業は今年度の業績予想の為替レートを110円/$と置いています。ところが2月以降は110円を割れて推移しており、為替の影響を多いに受ける日本の株価への悪影響が懸念されます。
 まさにこれから、4月末〜5月上旬にかけて多くの企業が2017年度の本決算発表を控えており、全般として2017年度は概ね好業績が予想されています。多数の企業が相次いで過去最高収益の発表をすると思いますが、一方で2月以降の為替下落により業績を下方修正した決算発表する会社も出てくると思います。これは売りの材料として取り上げられる可能性が高いと思います。
 また、業績は好調であっても円高懸念を機に多いに売られる銘柄も出てくるという事態も可能性としては考えないといけないように思います。多くの企業の株価は2月から大きく下げていますのですでに十分に織り込まれているという見方もできますが、やはり決算の数字が悪ければ、僕の購入した不二越のようにもう一段売り込まれる可能性があります(涙)。

本決算には次年度の業績見込みも発表される

 さらに気をつけたいのが、本決算では、今年度の業績に加えて次年度の業績予想が発表されます。ここにも注意が必要です。為替が110円を切った状態であれば、次年度の計算レートを105円にする企業も出てくるはずで、110円と比べると、海外分の売上は5%弱減った値で計算されることになります。
 

まとめ

 今回は円高懸念がくすぶっている時は、特に海外売り上げ比率の高い輸出系の銘柄への投資は手控えた方がよいということを学びました。

 為替は4月に104円台をつけてから次第に円安方向に向かっており、少しづつ内需から外需へと資金がシフトしている雰囲気を感じています。ですがまさにこの記事を書いている4/14に米国がシリアに対し攻撃するという事態が発生しました。世界情勢の緊迫は(なぜか)円高要因となることが多いです。もしこれをきっかけに円高が進むようだと株価の一段の下押し要因となりかねないため、特に輸出系の銘柄については一度手放した方がよいかもしれません。
 このような素人の考えも読まれているのかもしれませんが。。