働き方改革銘柄(2)ロボット関連銘柄|ロボット展に行ってきた

 先日2017国際ロボット展に行ってきました。仕事で関係のある地方の企業が出展されるということで、打合せの依頼を頂いたのがきっかけです。去年までの僕なら打合せ済ませてすぐ退散というところですが、投資を始めてからは何かにつけ銘柄選びのヒントが得られるかもという思いが芽生えており、一通り見てまわった感想と出展企業の株価推移の傾向などを書きたいと思います。

国際ロボット展の公式サイトはこちら↓↓
http://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/

国際ロボット展とは

 国際ロボット展は国内外のロボット関連企業が出展し各社がパフォーマンスを見せつけるという、2年に1回開催されるロボット界の一大イベントで、毎回10万人以上が来場します。
 少子高齢化を背景とする人手不足対策など、国策としても注目されているひとつがこのロボット業界で、投資家の方々も熱い視線を向けています。
 今年の国際ロボット展のテーマは、「ロボット革命がはじまった ― そして人に優しい社会へ」とのことで、産業用ロボットゾーンの他に、サービスロボットゾーンという大きく2つの分類で出展されていました。

出展企業

 今年の出展企業、団体数は600を超えているということで前回2015年開催の倍ほどあったようです(出展者フロアマップ)。
 この中で広いブースを使っていた企業をいくつか紹介します。
 ・FANUC
 ・デンソー
 ・川崎重工業
 ・安川電機
 ・三菱電機
 ・不二越
 ・ダイヘン
 数え上げたらキリがありませんが、有名どころのメーカーから上場していない中小企業、大学など多数出展してました。今後これら出展企業をロボット関連銘柄としてチェックしていこうと思いますが、川崎重工や三菱電機などは他のセクタの売上げも大きいので、ロボット関連銘柄というにはちょっと違うかなという感じがします。一方FANUCや安川電機はもろにロボット関連銘柄です。ロボット関連銘柄を調べるには上にリンクを貼った出展社マップの企業を見ていくというのも手です。

国際ロボット展で受けた印象

 とにかく人が多い!途中から企業の人に話を聞くのを諦めました。過去サイバーセキュリティ展やドローン展にも行ったことがありますが、来場者が桁違いです。それだけ注目されている業界であるということも肌で感じました。
 次に気になったのが、産業用ロボットゾーンとサービスロボットゾーンの比率です。圧倒的に産業用ロボットゾーンが大きかったです。産業用ロボットは、簡単にいうとFA(Factory Automation)に使用されるロボットアームとかそういった感じのもので、サービスロボットは介護ロボットやコミュニケーション系のロボット(pepper的なやつ)です。少々荒っぽいですが。。
 産業用ロボットでは何百kgはありそうなロボットアームが高速かつ正確無比に動く姿は圧巻でした。大変な調整が必要ですがやはり日本企業はこういう機械作るの得意ですね。海外の来場者とブースで商談ぽいこともしてましたので、国内の人手不足解消のための自動化というだけでなく、新興国や他の先進国への導入でますます発展することが期待されます。今更な話ですがFANUCや安川電機なんかは既に海外の売上げが国内の売上げを抜いています。
 

関連銘柄の株価推移

 展示企業の中に僕が過去損をした(ちょっと下がってビビり売り。いつものこと)ロームがあったので過去数年の株価推移を引用します。

 
 
 この1年くらいで約倍になってます。他の出展企業も10社くらい調べましたが、傾向としては概ね似たような推移をしていました。上昇のきっかけは2016年後半のトランプラリーとほぼ同期しています。トランプラリーでもFANG(Facebook,Amazon,Net Flix,Google)に代表される所謂ハイテク株が軒並み上昇し、日本の株価も急上昇したのですが、その牽引役の一つがこれらロボット業界を含むハイテク株と呼ばれる銘柄でした。

ロボット関連銘柄を買うべきか

 今後も成長が期待できる業種なのは間違いないのですが、短期間に上がりすぎているという印象があります。もちろんこれからどんどん上値を追う展開も予想されますが、2016年12月現在の話ですが、一度調整というか相場が落ち着くんじゃないかと思っています(こういう素人の考えが裏目に出るのが相場ですが、手を出さなければ傷も負いませんので。。)。ですので僕はしばらくはロボット関連銘柄は買わないという結論に至りました。

 また、ロームの株を保有していた時に思ったのですが、ハイテク株と呼ばれるこれらの銘柄は とにかく値動きが激しい です。ちょっと為替が動いたら過度に反応します。平気で1日2,3%動きます。毎日一喜一憂という感じで、小心者の僕には心臓に悪いです。この特徴は是非覚えておいて欲しいです。日本株は世界景気に敏感と言われていますが、日本のハイテク株はその中でも特に敏感です。株価がいつもピクピクしてます。ですのでこれらのハイテク株を購入の際は短期的な値動きに惑わされない強い心が必要です(自分に言い聞かせてます)。

まとめ

 今日は2017国際ロボット展を見てきて感じたことと関連銘柄の最近の株価動向を書きました。
 僕はスイングトレードなどあまり短期的な売買はしませんので、ロボット関連の銘柄もできれば割安と思われるタイミングで購入し、中長期で保有したいと思っています。特に海外売上げ比率の高い企業(FANUC、安川電機など)は注目と思います。