期待リターン

期待リターンもしくは利回りという言葉があります。
例えば利回り5%の商品があるとすると、100万円が1年後に105万円になることを目的に運用するということです。
ちなみに、分配金利回りという言葉は全くの別物なので混同しないようにしましょう。

分配金利回り20%とかの商品を、設定6のバジリスクより機械割いいじゃねーかやっほーい、とかいって飛びつくのはやめましょう。期待リターンも分配金利回りも、機械割とは全くちがいますからね。

ところで、この期待リターンという言葉を自分の中で上手く消化できずにいます。

資産運用において期待リターンを設定しないことには始まりませんし、投資信託等の商品でも期待リターンという数字が一つの指標となるため、避けて通れない言葉です。しかし、算出方法は何かしら明確にあるのでしょうが、納得の行く説明に出会ったことがありません。

ただ、リターンとリスクが表裏一体ということはギャンブルをする人でなくても分かると思います。リスクとはざっくり、過去のデータをもとに、リターンから実績が乖離する(ブレる)確率を示しているらしいです。ちょっと詳しく調べてみようかと思いましたが、リスクプレミアムがなんちゃらかんちゃらと読む気も失せました。

例えば日本株の期待リターンは5%らしいです。先進国株も同じくらいみたいです。
日本の株価(日経平均)はバブル期の史上最高値4万円くらいから暴落を続け、2008年はリーマンショックの影響でその前後で50%下落し最安値となる7千円となり、その後地べたを這うような株価推移が続き、アベノミクス政策によるものか分かりませんが、2013年、2014年は年30%以上の上昇、現在は2万円くらいという感じです。
これを期待リターン5%って言われてもねぇ。。また、定期的に最高値を更新して、リーマンショックの例外を除き基本的には右肩あがりのアメリカの株価(N.Yダウ)と比べて同じくらいのリターンというのも、計算方法が間違ってない?といいたくなります。

僕の結論は、期待リターンという言葉とは感覚的に接するしかないというあいまいなものです。時間を無駄にさせてすみません。
ただこの言葉の難しさの原因は、結局将来のことは誰にも分かりませんよ、という当たり前なことに起因してるんじゃないかなと、なんとなく、思います。

とりあえず、例えば投資信託であれば〜3%くらいは安定重視の商品、5%くらいはそこそこハイリスクハイリターンで、短期的なマイナス側の変動は覚悟が必要、10%超えると怪しい商品だ、くらいでとらえておきます。