パチンコ新台「P真・花の慶次2〜漆黒の衝撃〜EXTRA RUSH」を実戦してきましたのでスペックの紹介や僕の感想と評価をお伝えします。初当り確率1/199のライトミドルでありながら、右は全て1,500発の約81%継続というミドルスペック相当ですが、代わりにRUSH突入率が約37%と抑えられています。本機は突然時短(C時短)を組み込んだ少し複雑な仕組みとなっていますが、斬新なシステムを作った点は評価したいです。ちなみに遊タイム(天井)はありません。
パチンコ「花の慶次」シリーズは10年以上の歴史があるニューギンの人気機種ですね。
今作は3年前のタイトルである「漆黒の衝撃」を踏襲していますが、前作が新基準前のALL2,400発だったので、スペックは一新されています。
本機は1/199のライトミドルスペックですが、ラッシュは継続率が約81%、オール1,500発のミドルスペック相当と、破壊力は抜群です。
僕の実戦ではまさかの一撃2万発オーバーを記録しました。
ネットでも甘いと評判ですが、ラッシュ突入率が約37%と、ここでバランスをとっていますので、単発ばかりとなる可能性もあり、かなり荒波な仕様ですね。
計算するとラッシュ突入率は1/522なので、ガロのような319の50%突入よりは期待値が高いですが、319の60%突入とほぼ同等の確率なので、ユニコーンと同じくらいと考えた方が良いでしょう。
少なくともライトミドルの激甘台なんて代物ではないので注意してください。
詳しいスペックやラッシュの仕組み、演出などは後述しますが、特徴を簡単にまとめます。
・右の出玉は全て1,500発
・ラッシュ継続率は約81%だが仕組みが複雑
・通常時の演出はバランスがよい
ラッシュは確変と転落抽選を組み合わせたちょっと複雑なスペックですが、斬新ですし個人的には面白いと思いました。
ただ、初当りを軽くした分、突破率が低く、単発が多くなってしまうので、ホールでの評価は割れそうですね。
なお、本機のボーダーラインは等価で18.3回転程度と言われており、甘い部類ではありますが、突破率込みで考えるとまぁ普通ですね。
この記事は花の慶次2についてです。「真」シリーズ完結の「P真・花の慶次3」のレビューはこちら。
目次
基本スペック
まずは基本スペックを整理します。
P真・花の慶次2〜漆黒の衝撃〜EXTRA RUSH | |
大当り確率 | 1/199.8 |
RUSH突入率 | 約37% |
RUSH中大当り確率 | 1/100.2 |
RUSH中転落確率 | 1/100.2 |
RUSH継続率 | 約81% |
通常大当り時短 | 40回転 |
突然時短(C時短)確率 | 1/73.63 |
突然時短(C時短)回数 | 50or75or100or200 |
天井(遊タイム) | なし |
等価ボーダーライン | 約18.3回転 |
ラッシュ中に転落抽選があったり、突然時短(C時短)があったりと複雑に見えますね。
この辺は演出の流れとともに後述しますが、まずは初当り1/199のラッシュ突入率37%、ラッシュは約81%継続のオール1,500発と記憶しておけば良いです。
右の性能はミドル同等な代わりに、ラッシュ突入率が低くなっています。
振り分け
振り分けは以下の通りです。
振り分け | 出玉 | ||
へそ
|
3R確変 | 1% |
450発
|
3R通常+時短40 | 99% | ||
電チュー | 10R確変(転落まで) | 100% | 1,500発 |
へそはほぼ全て3R+時短40回転なので、時短引き戻しでラッシュに突入させるタイプです。
右は全て1,500発なので一撃に期待できるスペックです。
継続率81%は平均5連なので、ラッシュ突入時の期待値は8,000発近いですね。
演出の流れ
演出の流れとともに本機の仕組み、システムを説明します。
ちょっと複雑なので、厳密さには目をつむって、出来るだけイメージが伝わりやすいようにしたいと思います。
初当りの99%は時短40回転
7図柄揃い以外の「前田慶次郎利益BONUS」後は上の通り時短40回転です。
「RUSH」とありますが、ここは低確率(1/199)の抽選です。
ここでボーナスを引いて初めて本当のラッシュである、「前田慶次ZONE」に突入する仕組みです。
時短引き戻しタイプは好みが分かれますね。
時短回数を伸ばしつつ大当りを狙う
時短40回での当選率は、約18%しかないので突入率約37%と計算があわないですね。
時短中は高確率(約1/73)で突然時短(C時短)を同時抽選していて、これに先に当選すると、上のRUSH図柄が停止して時短回数がリセットされます。
時短を引き伸ばして大当りを狙うイメージですね。
C時短当選時の上乗せ回数は、50,75,100,200の4パターンですが、表面上はわかりません。
時短中に「EXTRA」が表示されれば50回転以上が確定で、残り50回転になるとEXTRAの表示が消えてカウントダウンが始まります。
ここはEXTRAの色で時短回数の期待値を示唆していると思われます。
時短回数とボーナスの期待値を計算したのでご参考まで。
大当り期待度 | EXTRAの色 | |
50回転 | 22% |
青
↑ 緑 ↑ 赤 |
75回転 | 31% | |
100回転 | 39% | |
200回転 | 63% |
ラッシュ突入率を考えると平均100回転弱継続する計算ですね。
ちなみに、時短の上乗せではなく、書き換えなので、200回転の振り分けを引いた直後に50回転を引いてしまうということもあり得ます。
まぁ表面上は分からないので気にしてもしょうがないですね。
前田慶次ゾーン中の演出
「前田慶次ZONE」が本機の本当のラッシュで、トータル約81%の継続率で出玉は全て1,500発です。
ここはスピード感がすごいですね。他機種と比較するとユニコーンが一番近いかなと思います。
いきなり7が揃ったりと基本即当りです。
たまたま保留連したので動画を撮ってきました(音が出ます)。
転落するまでこのゾーンが継続するのですが、保留消化も早く上のような即当たり系の演出なので、大当り確率が約1/100と重めではありますが、止め打ちは不要ですね。
転落抽選とC時短の説明
前田慶次ゾーンに突入したらオール1,500発の81%継続と覚えておけば良いですが、一応システムを解説しておきます。
スペックに記載の通り、大当り確率1/100とともに、転落抽選も1/100なので、これだけ見ると継続率50%じゃない?と思われるかもしれません。
その通りで、「確変」の継続率は約50%です。
ただし、転落抽選を先に引いてしまっても、そこから時短10,000回がついてきます。
さらに意味わからなくなってきますね。順を追いましょう。
転落後のC時短当選からが本当の時短
転落後の時短10,000回転をスルーすることはないので、そのうち突然時短(C時短)を引きます。
ラッシュ図柄の停止で告知され、残り50-200回転の時短がスタートします。
前田慶次ゾーン中にRUSH図柄が止まったらピンチということです。
ただ、ここからの引き戻しが48.1%あるので、まだ期待が持てます。
ここの仕組みは初当り後と同じく、C時短で引き伸ばしつつ、引き戻しを待つ感じですね。
ここが勝負所で演出も一番慶次らしいです。
おなじみの真傾奇、一騎駆、西班牙の3種類から選択できます。
ちなみに選択画面でLINKAGEレバーを押せばそれぞれプレミアや一発告知が出やすい「極」演出に変更できます。
個人的にはやっぱり一騎駆けが好きですね。
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
ただ、真傾奇RUSHのSPリーチもいいので迷うところですね。
やはり花の慶次シリーズのラッシュは安定して面白いですね。
A時短引き戻しの意味
さらに細かいですが、もう一つだけ。
上の転落前にボーナスを引く確変継続(約50%)と、C時短引き戻しだけではトータル継続率81%にはなりません。
転落後に、C時短を引く前にボーナスを引くというケースも計算にいれなければいけません。
これが取説にある「A時短引き戻し」です。
この確率は(73.6/73.6+199.8)で求められ、26.9%です。
A時短引き戻しの場合は、演出上は前田慶次ZONEに含まれるので表面上は分からないので理解する必要はないですけどね。
僕の実戦で、前田慶次ZONEのループ率が明らかに50%以上あったので、変だなと思って調べて計算してみたものです。
ちょっと仕組みが複雑すぎますよね。
まぁトータルの継続率は81%というのは変わらないので、前田慶次ZONE中に当る確率は大体65%弱、抜けてRUSHに行っても半分くらいは引き戻せる、くらいに捉えれば良いでしょう。
僕の実戦結果と感想、評価
ここからは僕の実戦結果と感想や評価をお伝えします。
引き弱な僕にしては珍しく、初打ちで事故って2万5千発出たのですが、多分1時間くらいですね。
前田慶次ZONEでループした時はユニコーンを彷彿とするくらい出玉スピードも早かったです。
ただ、やっぱりこの出玉性能をライトミドルと呼ぶのは相応しくないと思います。
僕のようなパチンコ好きなら、右がミドルの性能で初当りが1/199なら、ラッシュ突入率が低くなってるはずと直感で分かりますが、この台はライトミドルの皮を被ったMAXミドルというのが僕の評価です。
スペックが複雑
本機は上の通り、システムというか仕組みが少し複雑ですね。
個人的には突然時短(C時短)を使って時短回転数が変動するようにしたのは斬新なので個人的には高評価なのですが、複雑すぎて人気は出ない気がします。
上では割愛しましたが、へそからのC時短直撃もあって、こういういろんな数字が取説に書いてあるのですが、混乱してしまいますよね。
ちなみにへそからのC時短直撃の時は、「傾奇チャレンジ」から大当りします。
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
この場合は時短回数が75回転なのですが、そもそも直撃確率が1/4369なのでほぼ成功することはありませんし、これ当るくらいなら20回大当りしてくれって感じで、存在価値がわかんないですね。
演出がかっこいいしバランスも良い
やっぱり慶次は演出がいいですね。
個人的には上の奥村助右衛門との友情を描いた「莫逆の友」のリーチがかっこよくて好きです。
楽曲とラッシュの相性も良く、演出の使い回しは多いですが、10年以上シリーズが続く台なだけあります。
最後に通常時の演出の信頼度などをお伝えします。
通常時の演出信頼度等
本機の演出は基本的に前作を踏襲しています。
全体的に花の慶次シリーズは昔から演出のバランスがいいですね。
ちゃんと1つ1つの演出が足し算になって信頼度が上がっていく感じがします。
最近は演出の派手さと信頼度のギャップが大きすぎて何待ちかよく分からんって台も多いですしね。
詳細は攻略サイトなどに出ていますので、僕の見た範囲の体感レベルでさらっといきます。
5大注目演出
本機には5大注目演出があり、実戦上もこれらが大当りに絡むことが多いです。
・戦狂ゾーン
・慶次ボタン演出
・スペシャルカットイン
・ストーリーリーチ
これらの中でもやっぱりキセルが群を抜いて強く、緑保留とかでも全然当ります。
ただ今作は1/199なのでキセル待ちというほどでもない印象です。
・戦狂ゾーン![]() ![]() ![]() |
・慶次ボタン演出![]() ![]() ![]() |
スペシャルカットインとストーリーリーチは出ませんでしたが、上の3つは実戦では全てハズれなしでした。
王道はSPSPロングリーチ
本機はリーチが上書きされていって最終的に「SPSPロングリーチ」で当るパターンが多いです。
まずSPショート中に、「真・皆朱役モノ」が作動すると、SPロングリーチに発展します。
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
ここで「真・大太刀役モノ」と「真・皆朱槍役モノ」がクロスすれば「傾奇御免」から激アツのSPSPロングリーチに上書きされます。
このパターンが王道ルートですね。
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
SPSPロングリーチは滞在ステージごとに5種類あり、どれもかっこいいので必見ですね。
ここまできて赤文字のチャンスアップがあれば信頼度50%は余裕で超えますね。
涙桜ZONEは弱め
「涙桜ZONE」は本機には数少ない先読み系の演出ですが、上位に戦狂ZONEがあるので、正直ほとんど期待できないですね。
「好機」は好機
これはシリーズお馴染みですが、リーチ直後の好機はけっこう強めです。
他の台だと「好機」程度はハズれ濃厚ですが、慶次に限っては本当に好機です。
まぁこれだけだと弱いですが、個人的にはけっこう大当りに絡む印象です。
骨時読み演出は強い
骨の時読み演出はかなり強いですね。
数字が大きいほど、色が赤ならチャンスアップですが、ここから強めの予告に期待がもてます。
僕の実戦では2回でて、両方5大注目演出がでたので、激アツ演出の呼び水として高信頼度な演出です。
まとめ
今日はパチンコ新台「P真・花の慶次2〜漆黒の衝撃〜EXTRA RUSH」のスペックや実戦した感想、評価などをお伝えしました。
演出は前作の使い回し感を否めないですが、ラッシュで新しい仕組みを取り入れたのは評価したいです。
ただ、ちょっと複雑すぎるのと、初当りからのラッシュ突入率が50%を切っているところが受け入れられるかは微妙なところですね。
正直なところ、それほど人気は出ないだろうとみています。
ちなみに年明けには「真」シリーズの完結版として「真・花の慶次3」のリリースが決定しています。
こちらはロングタイプのV-ST機のようで、スペックに目新しさはなさそうですが、慶次は演出がよいのでこちらも打ってみたいと思います。