パチンコ新台「P神・天才バカボン~神SPEC~」を実戦してきましたのでスペックの紹介や僕の感想と評価をお伝えします。本機の特徴はへそも右も全て1,500発という点と、RUSHの上位である神鬼RUSHに入れば約81%ループと現行機最高クラスの一撃性能を両立している点です。ちなみに遊タイム(天井)はありません。
天才バカボンシリーズはDaiichiの版権物で、5年振りくらいの新台です。
Daiichiはどちらかというとマイナーなメーカで、設置機種も少ないですが、同じ筐体の「ひぐらしのなく頃に」が一番有名でしょうか。
バカボンの前作はシンプルなV確ロングSTでしたが、今作は少し変わったシステムになっています。
本機は初当たり1/319のミドルスペックで、出玉は全て1,500発です。
RUSHは少し複雑で、後述しますが、「鬼RUSH」は突入率75%で継続率約65%です。
さらに鬼RUSH中の大当りの1/3で「神鬼RUSH」に突入し、神鬼RUSHは約81%継続となります。
僕の実戦では、なんとか神鬼RUSHに入ったんですが、即落ちという悲しい結果でした。
ALL1,500発なので出玉速度もかなり早く、連チャンが続けば時速3万発弱くらいはいきそうですね。
また、本機のボーダーラインは等価で18回転を切ると言われており、ネットでもかなり甘いと評判です。
詳しいスペックや演出などは後述しますが、特徴を簡単にまとめます。
・出玉はへそも右も全て1500発
・「鬼RUSH」の継続率は約65%
・「神鬼RUSH」への昇格は1/3
・「神鬼RUSH」の継続率は約81%
・通常時の演出は他機種をパクリまくり
・シンプルモードは先読み保留変化で激アツ
バカボンシリーズを打ったのは初めてですが、本機はわりと面白いというのが僕の感想です。
へそを1,500発にしつつ、右のRUSHを二段階にすることで、神鬼RUSHをガロやユニコーンと同じ81%継続を実現した点は工夫していると思います。
ただ、神鬼RUSHにあげるのがかなりハードルが高い印象で、個人的には勝てる気がしないスペックですね。
基本スペック
まずは基本スペックを整理します。
P神・天才バカボン~神SPEC~ | |
大当り確率 | 1/319.7 |
鬼RUSH突入率 | 75% |
右打ち確率 | 1/44.8 |
鬼RUSH回数 | 42+4回 (継続率約65%) |
神鬼RUSH突入率 | 鬼RUSH中の 大当りの1/3 |
神鬼RUSH回数 | 70+4回 (継続率約81%) |
通常大当り時短 | なし |
天井(遊タイム) | なし |
等価ボーダーライン | 約17.5回転 |
遊タイムなしの1/319のミドルタイプですが、RUSHの仕組みが少し特殊です。
RUSHが2段階あると考えるのがシンプルですね。
鬼RUSHは突入率75%、時短42回+残保留4回転での継続率は約65%です。
この鬼RUSH中の大当りの1/3で、虹七揃いの超特訓から「神鬼RUSH」に突入します。
計算すると、初回から神鬼RUSHに行く確率は16.5%しかありません。
もちろん鬼RUSH自体も65%継続なので、トータルの期待値はもっと高いです。
へそを1,500発としたことでハードルを高くせざるを得ないのはわかりますが、なかなかに厳しいですね。
ただ、ボーダーは甘めなので、逆に言うと最近の台にしては波が穏やか、遊びやすいスペックと言えるでしょう。
振り分け
振り分けは以下のとおりです。
振り分け | 出玉 | ||
へそ
|
10R+鬼RUSH | 75% | 1,500発 |
10R通常 | 25% | 1,500発 | |
鬼RUSH
|
10R+鬼RUSH | 67% | 1,500発 |
10R+超特訓 | 33% | 3,000発 | |
神鬼RUSH | 10R+神鬼RUSH | 100% | 1,500発 |
上のとおり、鬼RUSH中の33%を引けるかどうかが勝負の分かれ目ですね。
超特訓は時短1031回転なので、次回大当り確定+神鬼RUSH突入と、出玉の期待値が跳ね上がります。
図の方が見やすいので公式HPから引用しておきます。
個人的には超特訓の次回確定を無くす代わりに神鬼RUSH突入率を上げて欲しかったですね。
P天才バカボンの演出の流れ
スペックは上のとおりですが、一連の流れでお伝えします。
へそからの鬼RUSH突入率は75%
へそは赤図柄(奇数)で当たればRUSH確定の「極鬼ボーナス」、青図柄(偶数)は「鬼ボーナス」となります。
偶数図柄で大当りからの昇格パターンが多いですね。
図柄揃いからの昇格演出はウナギイヌの出現でチャンスアップです。
偶数揃いの場合は、「鬼V連打チャレンジ」でVが完成すれば昇格です。
チャレンジ演出でもそこそこ突破するので、ここは期待値の持たせ方がいいですね。
鬼RUSH中の演出
無事75%を突破すれば鬼RUSH突入です。
鬼RUSHは時短42+残保留4回転の計46回転で、継続率は約65%です。
ここは2種類から演出を選択できます。
好みですが、正直大差がないので、告知種類を変えるとかして欲しかったですね。
激闘!鬼バトルモード
鬼バトルモードはオーソドックなバトルタイプですね。
対戦する鬼の種類で期待値が変わります。
予告の文字色も重要ですが、鬼王はしんどいですね。
特殊系の演出も豊富で割と面白いと思いました。
鬼RUSH中は保留変化が重要な印象ですね。
信頼度は青保留で30%、緑保留で50%といったところでしょうか。
意外といったら失礼ですが、演出と期待値のバランスが割とよいと思いました。
疾走!マルチモード
疾走!マルチモードは、バカボンとバカボンの父が上下に分かれて大当りを狙うので、2回期待を持たせた感じです。
このモードも基本は保留変化待ちですね。
赤カットインくらいではちょっと厳しいです。
こっちのモードも特殊発展系が多く、1000体撃破リーチなどもあります。
撃破系は最近多い演出ですが、文字の雰囲気まで慶次をパクッてますね。
これに限らず本機の演出はパクリが多く、これは後で紹介します。
ただ、パクリ方は潔く、個人的にはこういうのは嫌いじゃないです。
鬼RUSH中の大当りの1/3で神鬼RUSHに昇格
「鬼RUSH」中の大当りの1/3で虹七図柄が揃うと「神鬼RUSH」に昇格します。
神鬼RUSHになると時短が70+4回転となり、継続率が約81%まで上がるので、この台で勝てるかどうかはいかに早くこのトリガーを引くかにかかってますね。
赤7からフリーズして虹7になる瞬間が最高ですね。
「超特訓」は時短1032回なので実質次回確定の恩恵も大きいです。
3,000発確定+ラッシュ昇格は、今までのパチンコで一番強力なフラグじゃないでしょうか。
「神鬼RUSH」に突入すると、「バ加速装置」が発動して、時短の消化が0.5秒くらいになります。
言うまでもなく、「009」のパクリですね。
ここからは70+4回転のSTで、継続率は81%になります。
演出はバトルモードと同じですが、途中で確定するパターンが多い気がしますね。
ちなみに、ここの大当りでは3,000発の振り分けはありません。
図柄昇格演出がありますが、全て金七になるので、昇格演出は気にする必要はありません。
この表示演出は「ルパン」のパクリですね。
僕の実戦結果と感想、評価
ここからは僕の実戦結果と感想や評価をお伝えします。
初打ちでなんとか神鬼RUSHに入ったのですが、1回しか継続せずあっさり終わってしまいました。
その後も結構打ったのですが、ほとんど鬼RUSHスルーで、もう心が折れました。
ラッシュが二段階になっているのは、出玉性能との兼ね合いなので仕方ないですが、個人的には勝てるイメージが沸きません。
ただ、それでも最近の台の中では割と面白かったというのが僕の感想です。
出玉は意外とマイルド
本機はへそも1500発なので全体的に出玉がマイルドですね。
最近はへそは300発とかの、天国か地獄かの台が多いので、差別化ができていてここは高評価です。
そこそこ初当たりが引ければ長く遊べる台です。
遊タイムが欲しかった
本機は遊タイムなしが辛いですね。
僕のように引きの悪い人間にはこのスペックはかなりしんどいです。
へその返しも1発なので、ボーダーなんか回らない台ばかりと考えると、ここは評価が分かれるところですね。
通常時の演出信頼度等
最後に通常時の演出信頼度などをお伝えします。
詳細は攻略サイトなどに出ていますので、僕の見た範囲の体感レベルでさらっといきます。
あと、後述しますが本機は他機種のパロディっぽい演出が多くて面白いですね。
王道は4大注目演出
本機には「4大バカ予告」があり、基本はこれ待ちな台です。
・BAKA特訓予告
・てんとう虫柄
・ウナギイヌ&本官$レレレ群予告
この中でも上2つが比較的大当りに絡みやすく、下2つはプレミアばりに滅多に出ないですね。
てんとう虫柄はDaiichiおなじみの激アツ柄で、1回だけ出現しましたが、群は見た事ないですね。
王道は特訓からの白ウナギイヌ
本機の王道はまず4大バカ予告の特訓演出ですね。
大当りの半分は特訓経由でしょう。
ここで制限時間内にチャンスアップが複数発生するのですが、最低でも振動予告と金カットインは欲しいですね。
・振動予告 |
・金カットイン |
さらにここで「白ウナギイヌ」をストックできれば一気に信頼度があがり、体感で80%は超えますね。
この白熱予告から本機最強の「オニガシマ上陸作戦リーチ」への発展が王道の流れです。
このパターンが一番信頼度が高いですね。
対決系リーチは期待薄
本機は対決系リーチが大当りのメインルートの1つですが、全体的にちょっと弱いです。
対戦相手の苦手な種目に変化したり、最後の当落ボタンが赤でワンチャン、それ意外は寒い感じですね。
対決リーチは前半に白ウナギイヌ煽りがあるので、それをスルーしたら基本ノーチャンスと思ってよいでしょう。
シンプルモードの先読み保留変化が激アツ
本機はカスタムで「シンプルモード」が選べますが、これで先読み保留変化したら激アツです。
点滅保留とかでも必ず育つので、信頼度50%はありますね。
特に「果し状」保留は激アツです。
演出はパクりまくり、だがそれでいいのだ
上でもいくつか紹介してますが、本機は他機種のパロディだらけですね。潔いくらいにパクってます。
パチンコ好きなら、思わずニヤッとしてしまうシーンが盛りだくさんです。
個人的にはこういうのは割と好きですね。
最後に僕が気付いたパロディの一部をお伝えします。皆さんはいくつ気付いたでしょう。
・エヴァ
タイトル予告的なのはエヴァですね。
これ以外にもズレ目からの擬似連や初号機突発あおりなどがありますね。
・牙狼
ガロもパクってますね。
保留に剣がささる演出はここでも激アツです。
ただ、この演出けっこう外れるんですよね。
・シンフォギア
左右からのフラッシュ先読みはシンフォギアですね。
ただ、この演出はマクロスほか割と他機種も使ってます。
・番長
特訓演出は番長ですね。
本機では大当りの王道ルートです。
・AKB48
じゃんけんチャンスはAKBですね。こっちはほぼノーチャンスですが。
・クイーンズブレイド?
これは自信ないですが、4ラインチャンスのだるまさんが転んだ演出はQBかなと思いました。
この演出は「えっ、揃ってるやん」って感じでめっちゃ焦るのでやめて欲しいです。
これ以外にも通常時の音楽もGANTZっぽかったり、リーチ時は慶次のキセル予告っぽかったりと、パクリポイントはたくさんあります。
あと、大当り後のラッシュ待機のへそ消化のこの画面が何だったか思い出せないんですよね。
まとめ
今日はパチンコ新台「P神・天才バカボン〜神SPEC〜」のスペックや実戦した感想、評価などをお伝えしました。
本機はへその1500発と、右もオールMAXを両立するため、ラッシュを二段階にするという工夫をした点は高評価です。
ただ、個人的には神鬼RUSHに行く気がしなくて、どうしても勝てる気がしないスペックなんですよね。
まぁこればかりは確率の問題なのでしょうがないですね。
あとは本機はパロディだらけの割に意外と面白かったというのが個人的な感想です。
これは開発者自身がパチンコ打ってないと作れないので、僕がこの台を全体的にバランスが悪くないと感じた一因もそのへんでしょう。
どの機種とは言いませんが、最近の台は開発者が試打もせずにリリースしてるのかというくらい演出バランス悪い台も多いですからね。
じゃあこの台が人気がでるかというと、版権も弱いので多分それほどは人気は出ないとは思います。