太陽光発電で初めての確定申告|個人事業主で必要な【確定申告書B】の書き方をお伝えします。

僕は昨年投資用の太陽光発電所を購入し、個人事業主として今年初めての確定申告(青色申告)をします。サラリーマンの給与+ふるさと納税などであれば確定申告書Aなのですが、僕のように給与+太陽光投資による事業所得がある場合確定申告はB様式となります。今日はこれにブログとふるさと納税を合わせて確定申告する際の確定申告書Bの書き方についてお伝えします。ちなみに、普通のご家庭の太陽光であれば基本確定申告は不要です。

太陽光のみの確定申告であれば税理士さんに丸投げできるのですが、僕にはサラリーマンとしての給与所得があり、これにスズメの涙の本ブログ収入ふるさと納税をしているのでこれらを合算し、自分で確定申告をする必要があります。

※全部まとめてやってくれる税理士事務所もありますが、太陽光のみに特化した方が安いところがあったため、僕はそちらにしました。

かなり特殊なケースかと思いますが、僕と同じような境遇の人の参考になればと思います。

太陽光に関するところを読み飛ばしてもらえば、給与+ブログ収入+ふるさと納税による確定申告の書き方としての参考になると思います。

個人事業主は確定申告は「確定申告書B」で申請が必要

確定申告は国税庁のHPの「確定申告書等作成コーナー」で作成していきます。

税務署で紙を貰って自分で埋めていくよりも断然楽です。控除額など計算で求めるところは勝手に埋めてくれるからです。

なお、以降は税務署の確定申告作成HPを別ウインドウなどで作成されていることを前提に、説明不要と思われるところは割愛していきます。

全て細かく書くとポイントが分かり辛くなってしまうからです。

まずは国税庁の確定申告ページに下の図があると思いますが、ここからがスタートです。

最初にe-Taxで提出するか印刷して書面で提出するかを選べますが、e-Taxはカードリーダーとか必要だったりと面倒なので書面提出を選んで、出来上がったものをスマホにダウンロードしてセブンプリントするなどがオススメです。

所得税の確定申告を選ぶと下の画面に進みます。

ここで右側を選ぶと確定申告書Bが選ばれます。個人事業主として太陽光発電投資をしている人はこっちです。

逆に給与収入+ブログ収入(所得20万以下)+ふるさと納税という組み合わせであれば左を選べば確定申告書Aとなります。

準備するもの

実際に確定申告書を作っていくにあたり手元に準備する資料は以下となります。

・会社の源泉徴収票(12月か1月頃に会社から発行されます)
・太陽光発電の青色申告決算書
・ふるさと納税の寄付金受領書

この3つです。

僕は青色申告決算書は税理士さんにお願いしましたが、これを自分で作る場合は会計ソフトなどを使って日々の経費などを入れて作る必要があります。

ただ、経費削減のため決算書を自分で作ろうとしている方も多いかもしれませんが、これ、会計知識が必要で素人には多分作れません

太陽光で確定申告する方は、少なくとも初年度は、税理士をつけることをおすすめします。

確定申告書B作成の流れ

確定申告作成の流れをお伝えする前に、最終的な確定申告書の全体を示します。

実際に入力するのはこの①〜⑦だけです。確定申告って実はすごく簡単です。

ただ、簡単だと言えるまでに僕も相当調べたり考えたりしました。

理解とかいいから、とりあえず確定申告を完成したいんだ!という方に向けてそれぞれの入力方法などをお伝えしていきます。

①と④に太陽光発電の収入、所得金額を入力

上の図の①と④に太陽光事業の収入と所得を入力します。

個人事業主の場合、「営業等」が該当します。下の赤枠から入力に進めます。

次に下の図が表示されますので、左側に12月までの売電収入額の合計を入力します。これは単純に売電額を足し算するだけです。

右側の所得の欄には、青色申告決算書の損益計算書にある所得金額を転記します。

個人事業で太陽光発電をする場合、所得控除が大きい青色申告にするのがお得なのですが、青色申告決算書の提出が義務付けられます

損益計算書や減価償却、貸借対照表を作成する必要があり、上でも書いたとおり正直素人には手に負えません。

投資用太陽光発電の確定申告初年度は税理士さんを付けないと結構大変なことになるので、もしこれから太陽光投資を考えている方は注意してください。

確定申告対応のみでも10万以上しますので、僕は2年目は自分でやろうと思ってますが、送られてきた決算書をみて、やっぱり2年目も税理士にお願いしようかと思ったほど難解でした。

②給与収入等を入力

続いて会社からの給与等を入力していきます。赤枠の給与のところから進みます。

ここから先は会社から配布された源泉徴収票の内容を転記するだけです。国税庁のHPは実に分かりやすく作られていて、下の図のようにどこをどこに転記すれば良いか丁寧に説明があります。

これに従って入力していけば、社会保険控除や扶養控除などが全て自動で反映されます。

③ブログ収入を入力

基本的にはブログ収入による所得金額が20万以下であれば確定申告は不要です。

このような雑記ブログであれば当然そんな収入があるはずもなく、この欄は不要だと考えていましたが、僕のケースは必要でした。

サラリーマン+太陽光発電による個人事業主ということで2箇所以上から報酬を貰っている場合は、たとえブログの収入がスズメの涙であっても雑所得として申告する必要があるそうです。

下の雑所得のその他から入力します。

例えばグーグルアドセンスによる収入であれば、たとえば下のように種目は「広告収入」、会社名は「グーグル」、住所はアドセンスのお支払い欄を確認するとGoogle ASIA Pacific Pteでよいでしょう。正式住所は長すぎて入力できませんが、まぁ天下グーグル様ですから大丈夫でしょう。

サラリーマン+ブログの組み合わせであれば確定申告書Aで、同じように入力すればOKです。

繰り返しますが、ブログやアフィリエイト等の雑収入の場合、所得(収入-必要経費)が20万以上なければ確定申告は不要です。

⑥ふるさと納税の寄附金額を入力

次にふるさと納税による所得控除を申告するために寄付金額を入力しています。

上で示した収入、所得の入力を完了して次に進むと、下のように控除の画面になります。

ここで赤枠部分の寄付金控除からふるさと納税の寄付金額を入力します。以降の画面は割愛しますが、お手元の寄付金受領書のとおりに入力すればOKです。

なお、上の図は医療費控除などが空欄になってますが、実際は前段の源泉徴収票の入力が反映されていますので、もうすでに控除金額の計算まで完了した状態になっています。

⑦還付金の振込み先を入力

最後にふるさと納税の還付金を振り込んでもらう銀行口座を設定すれば、確定申告の作成は完了です。

確定申告書の完成

入力を完了すると、確定申告書Bの第1表と第2表が完成します。

第2表は上の一連の入力で勝手に出来上がりますので、特に追記したり計算したりは不要ですが、1点だけ注意点です。

第2表の右下の方に「住民税、事業税に関する事項」という項目があります。

給与から差引きと自分で納付が選べるようになっていて、会社に副業バレが心配という方は、印刷した後に確実に自分で納付に丸をしましょう。

こうすることで、副業で利益が出た分の税金は会社に通知されることはありません。

まとめ

今日は太陽光投資1年目に確定申告を作成した経験をもとに青色申告による確定申告書の作成の流れをお伝えしました。

自分で確定申告するというのは心理的なハードルがかなり高かったのですが、実際は意外と簡単でした。

僕が実際に確定申告書を作成する際に気付いた点で気をつけた方がよいと思ったことを最後にまとめます。

・個人事業主として太陽光発電を行う場合は「確定申告書B」が必要
・ブログ収入などの雑所得が20万超えなくても、2箇所以上から収入がある場合は確定申告に記載が必要
・確定申告書Bの第2表に「住民税を自分で納付」のチェック欄がある
・確定申告と同時に提出が必要な、「青色申告決算書」ははじめてで自分で作るのは多分無理