今年は投資(株)で大損しました|2018年の反省と2019年の株価予想、僕の投資方針など

大納会の日経平均が7年振りに前年割れというデータが示すとおり2018年の日本の株式相場は非常に厳しいものでした。そして投資歴の浅い僕はものの見事にこの荒波に飲まれ、かなりの損失を被りました。今日は僕の今年の投資の振り返りと反省、来年の投資方針について今考えていることをお伝えします。

僕は投資を初めて約2年の投資初心者です。

今まで習うより慣れろで日本株、米国株や米国ETFへ投資したり、現在は太陽光投資などにも手を出しています。

今年は散々な投資成績でしたが、これの主要因は日本株の下落による損失です。

自分の恥をさらすようで非常に恥ずかしい内容ですが、これから投資を始めようとされている方や投資初心者が、僕と同じような失敗をしないよう、少しでも参考となることをお伝えできればと思います。

2018年の投資成績

僕は毎週日曜日にネット口座の資産評価額を日本株、投資信託、米国株それぞれ項目毎に分けてエクセルで記録を取っています。

資産総額や内訳を公開するつもりはありませんが、2018年の1月と12月の評価額の合計を比べたところ、

「アルファードの新車が買えるくらい減ってました。」

もちろん下の方のクラスですよ。

新車買った翌日に自損事故起こして廃車にしたと思うしかありません。人ひかなくて良かったなと。

。。。

気をとり直していきます。

この損失の主要因は日本株です。

ご存知のとおり12月に米国の株安を受けて日本株が大暴落したため、一瞬で損失が拡大しました。

日本株の値動きは非常に荒く、一例としてゼネコン界に激震を与えた大成建設ショック!でも書いたとおり、株価は上がるのはゆっくりだけど下がる時は一瞬、逃げる暇もありません。

2018年の日本株式市場の概況と感想


今年は米中貿易摩擦に対する懸念に相場が翻弄された1年といって良いと思います。

米国と中国の関税合戦による貿易摩擦、世界経済停滞の懸念が報じられれば株価が下がり、緊張が緩和したとなったら株価が上がる、これの繰り返しでした。

この1年の日経平均の推移をマネックスより引用します。

2016年から2017年にかけては北朝鮮によるミサイル発射のニュースなどで世界情勢緊迫懸念による下げはありましたが、おおむね一本調子で株価は上昇していたのに対し、2018年は終わってみれば大きく前年割れという結果です。

輸出系関連株(機械、電機、精密機械、半導体)の大幅下落

日経平均株価は上のとおり1年を通じて下げて終わったものの、比率でみれば10%ちょっとの下落です。

これに対し、33業種の中で特に輸出系企業の下げ方はきつかったです。

僕は人口減少が避けられない日本の内需系企業よりグローバル展開している外需系企業の方が魅力的だと思い、建機メーカー世界2位のコマツの株価は今が買い時?などでも書いたとおり輸出系企業の株を多く保有していたため、非常に手痛い損失を被りました。

コマツは中国依存の企業ではないのですが、それでも株価はこの1年でピークの半分まで下げています。

これは一例ですが、世界情勢に敏感な日本株の中でも機械系や精密機械、半導体業種は軒並み株価を大きく下げています。

個人投資家には辛いボックス相場

2018年の日経平均株価は20,000円と24,000円の間をいったりきたりのボックス相場と呼べるものだったと思います。

上の日経平均株価の推移をすごく簡単に表すと下図のようになります。

これに対し、僕の恥ずかしい投資行動を追記すると次のようになります。僕と同じような気持ち、行動をとった個人投資家の方も割といるんじゃないかなと思います。

お粗末すぎる投資行動なのですが、その時々は未来は見えていないのがポイントです。

さらに上の図のような投資行動を煽るメディアの存在もあります。上がってる最中には年末には25,000円を目指すと言い、下がってる最中には底が見えないと不安を煽ります。

10月にはバブル崩壊後の最高値をつけましたが、それまでの流れで僕はすでに資産を減らしており、さらに12月の大暴落を直撃しました。

これは全て結果論となりますが、今年のようなボックス相場は僕のようにセンスの無い個人投資家はかなり損をされたんじゃないかと思います。

このような相場の中で1年を通じ利益を出した個人投資家の方は自信を持ってよいと思います。

ギャンブラーの素質満点です。

2018年の反省点、教訓

僕が2018年の投資を通じて得た反省点と教訓です。

日本株に理屈は通用しない

僕は億り人には絶対なれない銘柄の選び方|それでも僕が大型割安株を選ぶ理由でも書いたとおり基本的にはそこそこ大企業かつ利益が伸びている割安株を中長期保有するという投資スタイルです。

薄々感づいていたのですが、このやり方はやはり日本の株式市場には適さないと感じています。

決算情報などをもとに有望だと思う銘柄を自分なりに探すのですが、それが外れるならまだしも、当たっていてもそのとおりに株価が動くかは全くの別問題でした。

業績が良いから株価が上がるというものでは無いことを改めて感じました。

たとえば、株価急落中のSUMCO(3436)の今後を予想でも書いたSUMCOは有望だと僕は考え、実際に業績も好調なのですが、株価は実にピークの1/3にまでなっています。

日経225の企業(日経平均を構成する銘柄)でさえこの有様です。

語弊を恐れずに言うと、日本の株式市場はギャンブル場です。

好決算を発表した企業が翌日に「材料出尽くし」という理由でストップ安まで売られるということも何回もありました。

業績が良ければ株価が上がるなんて単純なものでなく、株価は期待や不安で動くものなのです。

一方で中小型株は業績に株価が素直に連動するイメージです。僕の周りでも投資で利益が出たと言っている人は中小型株を短期間でトレードしています。

ただ、日々ストップ高ストップ安を演じる中小型株は僕には怖くて手が出せません。

信用取引だけはやったらダメ、絶対にダメ!

1回ならいいの?

僕は数億円とかを運用している訳では無い一介のサラリーマン投資家ですので、保有銘柄の値下がりだけでは冒頭のような損失は出なかったでしょう。

これは自分自信本当に恥ずべきことだと想いますが、信用取引に手を出してしまいました。

信用取引とは自分の資産にレバレッジをかけて株を売買することです。

ある銘柄を好決算が期待できるんじゃないかと身の丈に合わ無い取引をし、損失を拡大する、我ながら愚の骨頂を演じてみせました。

欲に駆られ、気持ちがポジティブにオフセットされたトレードはほぼ間違いなく失敗します

証券会社各社が信用取引手数料を減らすなど、信用売買を助長するようなことをいってますが、これだけは手を出され無いことをおすすめします。

2019年の予測と僕の投資方針

最後に2019年の僕の予測と今後の投資方針について少しだけ書きたいと思います。

もちろん株価の行方なんか誰にも分かりません。

2018年のはじめ頃に読んだ週間ダイヤモンドを思い出しますと、経済アナリストなどの専門家や経営者など経済のプロと呼べる方々の予測のほとんどが、今年は株価が上がるだろうとしていました。

結果は冒頭のとおり1年を通じて下落したということで、そろいもそろって外しています。

それほどまでに相場というのは読めないものなのです。

日本株は下落もしくは停滞局面か

上記のとおり経済のプロや専門家にも予想できない相場を僕に予想できるはずもありませんが、自分なりに考えたいと思います。

年明けから各企業の第3四半期決算が始まり、年度明けには本決算が発表されます。

各企業の業績は世界景気拡大を受けおおむね好調だろうと言われています。

これに対し僕は、たしかに売り上げは伸びるだろうが、減益修正をする企業が多数でるのではないかとみています。

来年度見込みとしては増収減益が多いのではと思っています。

突然の株価急落!九電工に何があった?などでも書いたとおり、材料費の高騰や働き方改革の影響によるコスト圧迫要因が重なり、特に原価比率の高い建設業や製造業はかなり苦戦を強いられるんじゃないでしょうか。

もちろん業種や会社ごとで状況は違いますので、全体的な傾向として、ということです。

今の日本企業の株価は割安だと言われていますが、利益が伸びないと割安のまま放置ということになりかねません。

外れてほしい予想ですが、このように考えています。

日本株のポジションは下げます

今年は僕には株式取引のセンスが無いということを嫌という程思い知らされた1年でした。

今の気持ちを一番表しているのは僕の好きなマンガ、バガボンドの下のシーンです。

出展:バガボンド

僕は日本の株式投資という戦いの螺旋から降ります。

正確には、増えても減っても気になら無いくらいにポジションを落とします。

僕は基本株を買ったら半年以上は保有する中長期の投資スタイルをとっていますが、一部の銘柄に絞って他は売却していきます。

僕は普通のサラリーマンですので、日々銘柄をチェックすることもできませんし、その時間があっても僕に日本の株式市場で毎年確実に利益を出せる波乗り投資家にはなれません。

相場の波を読んで渡っていける専業トレーダーは本当にすごいと思います。

ドルに替えて米国株、ETFを買い増す

2018年はダウもかなり下げました。26,000ドルから23,000ドルということで、日本株と同じくらい下げています。

米国株はロボットアドバイザーによる運用でも多く組み込まれていますので、今年はロボットアドバイザーでも利益を出すのは難しかったでしょう。

ただ、米国株は日本株と違って弾力があるというのか反発性というのか、とにかく強いです。
また、一例として優良割安米国株|P&Gに押し目買いのチャンス到来!?でも書いたとおり、米国株は世界的な優良企業かつ配当も高い魅力的な企業が多いです。

ダウはリーマンショックで半分となっても数年で元にもどし、最高値を更新し続けていったという過去を見ると、数年はかかったとしてもまた株価は戻っていくのだろうと思います。

また、円をドルに替え、米国株や債券ETFを持つということは資産の分散という意味があります。

僕は投資を通じて円の価値は相対的なものだという考えを学びました。

もし僕が退職金2,000万円を投資で資産運用するなら|リスク回避重視の投資法でも書いたとおり、資産クラスを分散することが将来のリスク回避に大切だと考えています。

まとめ

今日は2018年の締めくくりとして、今年の投資の失敗や反省、2019年の投資方針などについて考えているところをお伝えしました。

投資に正解はありませんが、今年は投資で大失敗したという現実をしっかりと受け止め、考え続けるのをやめずに投資と向き合いたいなと思います。

ちなみに、普通のサラリーマン投資家で、投資でセミリタイアを目指している方が多くいるようですが、億り人と呼ばれるような人はアベノミクスの波にきっちり乗っかれた人達だけで、今から目指すのは多分無理だと思います。

僕は上の絵のように、少しづつお金を育てるという考え方で行きたいと思います。

そう言いつつまた個別株にちょくちょく手を出しそうで自分自身怖いですが。。

とりあえず確定申告で配当金の税金分の取り戻しと損失の繰越ししなきゃですね。