会社のセミナーで出会った意識高い系の人たち|大企業に生息する意識高い系のうざい特徴

意識高い系、かなり古い言葉に感じます。先日会社のあるセミナーに参加したところこの言葉にぴったりな人達と出会いました。僕の勤める会社はそこそこの大企業で今まで多くの人達と仕事をしてきましたが、このタイプとの遭遇は初めてです。今日は僕が出会った意識高い系の方々の残念な特徴をお伝えします。

僕は社内外問わずセミナーと呼ばれるものに参加したことがありません。セミナーという言葉には洗脳・暗示というイメージがあり敬遠しています。

そんな僕ですが人に頼まれてある社内セミナーに参加することとなりました。働き方改革を考えるというセミナーです。

いや、帰らせてくれ!

意識高い系のセミナー講師陣

これから意識高い系の人達の特徴を個別にお伝えするのですが、まずはセミナーで出会った意識高い系の講師陣を名付けるとともに簡単に紹介します。

先生:セミナーの主催者。下の生徒達と共に各種社内セミナーを実施。常に口角上がった状態。本人は笑顔のつもり。寝るときもきっとこの表情。

ロン毛:先生の1番弟子。30代中盤。有名大学出身で頭は良い。自己顕示欲の塊。

メガネ:技術オタク。30歳くらい。ソフトウェア系の資格を多数保有。人の意見を聞くふりして上から目線でものを言うタイプ

坊ちゃん:ロン毛に傾倒。20代後半。まっすぐな視線は眼球が固定されているかのように常に斜め上を見ている。正面に立っているのに本人がそこにいない感じが印象的。

ええ、悪意ありますよ。

なんというか肌が合わない、苦手な人達でした。

意識高すぎ高杉くんのように可愛げのある人たちではありません。

個人のブログなんではっきり言うと、嫌いなタイプ、です。

僕の本能が彼らとコミュニケーションを取ることを拒否しました。

自己顕示欲が強い

意識高い系は自己顕示欲が強い人が多いのが特徴です。ロン毛の行動で見ていきましょう。

経歴自慢

このセミナーでは講師が自己紹介をして始まったのですが、彼らのプレゼン資料は非常によくまとまっており、最初はすごく優秀な人なんだろうなと思っていました。

が、すぐに違和感を感じました。

ロン毛「大学は◯◯大学出身で、仕事のかたわら一昨年から△△大学のゼミに入学して勉強しています」

僕「(誰もそんなこと聞いてねーよ)」

僕が社会人生活で出会った本当に優秀な人の中に、聞かれてもないのに自分から大学名を名乗った人はただの1人もいません

会社のセミナーなのでこれまでに携わった業務を紹介し、お互いのバックグラウンドを共有することが目的なはずです。

ひとことで言うと感じが悪い

肩書きでマウンティングを取ろうという意図が透けて見えます。

ロン毛「でももう学ぶべきことは学んだんで去年中退しちゃいました。」

僕「(イラッ)」

まわりはすげーとか、さすが、といったポジティブな反応です。

僕と同じく苦笑している参加者は数人。圧倒的アウェー感。セミナーが開始してまだ5分、会の行方に嫌な予感しかしません。

話し方が独特

ロン毛は発言の際、常に変な語尾をつけていました。

ロン毛「・・・だから君の意見は間違ってるよね。とか思ったりしました。

本人としては批判的な意見をわざと普通じゃない話し方をして和まそうとしているのかもしれません。

場の空気を意図的に緊迫させ、それを自分で和らげるという自作自演でその空間の主導権を握ろうと試みてるのでしょうか。

僕「(変な語尾つければ何言っても許されると思ってんじゃねーぞコラ)

こいつ高校生くらいまで絶対語尾に「ござる」ってつけてたな。

SNS自慢


休憩中の出来事です。狭い喫煙所で僕と彼らとの心の距離は既に埋めがたいものとなっていて、お互い話しかけることもありません。

ロン毛「Facebookさぁ、最近全く更新してないんだけど、いつの間にか友達めっちゃ増えてんだよね」

坊ちゃん「まじっすか。さすがロン毛さんっすね。どんな人達っすか」

ロン毛「◯◯の社員とか社外のセミナーで会った外資系の人達中心かな。」

僕「(聞こえるように言わなくていーし。その前にてめーは髪を切れ。そして坊ちゃん声がでかい。周りの人に迷惑だから!)

僕はSNS系は一切使ったことがありませんが、SNSのフォロワーや友達の多さなどを自慢する人でまともな人に会ったことがありません

上司にかみついている自慢

喫煙所から戻る最中もロン毛はとまりません。

ロン毛「つーかうちの会社まじダメ社員多くね?特に上司。いっつも喧嘩してるわー。あいつら全員クビにすればいいのに」

僕「(クビになるとしたらお前の方だけどな!)

権力に刃向かう姿勢をアピールしたいのでしょう。このタイプは出世しないですね。ただ、ごく稀にこういうのが出世することがあります。

彼らは頭は良く理想論を語らせたら右に出る人はいません。これが上の人にヒットするケースがあります。そうなったらもうそこの部署は地獄ですね。

オフも充実、忙しいアピール

彼らは忙しく生活をしています。オフはセミナーや英会話といった資格取得に余念がなく、その姿には関心します。

ただ、それを自慢するのは小者のやることです。

メガネ「休みの日はだいたい資格の勉強してます。僕は最近ネットワークスペシャリストに合格しました。皆さん休みの日は何されてます?」

僕「(パチンコだよ!)

とは言えず、ゴルフの練習してますとお茶を濁しました。

こういう人達とは本音で話ができません。一緒にいて楽しくなさそうだもん。

海外の企業やスタートアップに傾倒している


意識高い系の人は海外企業の働き方やスタートアップの考え方に必要以上に影響を受けている、もしくは変な方向に影響されてる人が多いように感じます。この特徴はメガネ君によく現れていました。

働き方改革に関するセミナーということで、会社の問題点をグループでディスカッションしたのですが、メガネは一貫して他と比べて自社のダメなところを主張していました。

メガネ「グーグルはさ、ある意味遊びも仕事だと考えてるわけ。うちの社員は遊び方が下手なんだよね。」

僕「(ここはグーグルじゃねぇ。)

メガネ「堀江さんとかスゴいよね。あれだけ遊んでるのに次々とスタートアップ立ち上げたりして、スピード感も全然違う。遊びに真剣なんだよ。こういうとこ見習わないといけないと思うんだよね。」

僕「(うちはスタートアップじゃねぇしホリエモンもいねぇ)。

もうメガネの言うことが何も頭に入ってきません。誰か助けてください。

そんなに大企業が嫌ならとっとと転職してくださいよ。

人の話を聞かない

意識高い系の人達は人の話を聞かない、もしくは聞いてるふりをしている人が多いです。この特徴は坊ちゃんに顕著に現れていました。

グループディスカッションで僕が議長的な役回りをした時のやりとりです。辟易しながらも業務の一貫なので付き合いますよ。

坊ちゃん「働き方改革は個人の意識の改革が重要だと思うんです。」

僕「そうだね、まずは個人の意識と。他の視点はありますか?」

Aちゃん(セミナー参加者)「トップダウンでなければ実現できないこともありますね。」

僕「そうだね、次にトップダウンの改革、と」

坊ちゃん「(僕の発言に被せ気味に)いや、まずは個人の意識改革です」

僕「。。。まずは項目出しから、ね。」

坊ちゃん「皆さん働き方改革を会社頼みにしてませんか?・・・・」

僕「(んっ、聞こえなかったのかな?)

おーい坊ちゃん、どこ見て話してるのかな?そろそろ殴りますよー。

彼は相手が何を言おうと自分がいうセリフは決まっているようです。

ロボットかRPGの村人と話している気分です。

その後も延々と彼の主張を聞かされてグループディスカションは終了。会話が成立しませんでした。

意識高い系の人達の多くは自己主張が強く人の話を聞くという姿勢に欠ける傾向があるようです。

ただ、これは注意しないと普通の人でも陥りがちです。熱くなると「次にこれを言う。絶対言う」となってしまう人は意識高い系に限らず多いです。

やたらカタカナ用語を使う


意識高い系の人達はカタカナ用語をよく使います。これは非常にウザいです。

メガネ「働き方改革で大事なのは作業をテーラリングしてプライオリティをつけることだよ。」

ロン毛「まずは仕事のプロセスを見直すこと。クリティカルパスに対してリスクヘッジを考える。アサインされた人はアウトプットコミットできるか最初にフィージビリティスタディする必要があるね」

坊ちゃん「各フェーズにおけるステークスホルダを明らかにして、コンセンサスを取って進めることが重要だよ」

僕「(ニホンゴでハナシテクダサイ)

Aちゃん「上手く行かない時はエスカレーションも必要ですね」

僕「(Aちゃん乗らなくていいから。感化されたらダメだよ)」

なんだろう。分るけど分からない。カタカナ用語は短い言葉で意思疎通が図れるメリットがありますが、なんというかバランス感覚を逸した使い方が散見されました。

自己肯定感が強い

他人を批判して自分の立場を高めようとする

僕が意識高い系の人達をウザく思い、嫌いな理由の本質的な要因は、ここです。

他人を批判することで自分を持ち上げ自己評価を高める、その姑息な手段で承認欲求を満足しようとする姿勢こそがウザがられる根本原因です。

ロン毛からは最後まで人を批判する発言しかでてきませんでした。

正論、理想論を掲げる

彼らの常套手段として正論、理想論を前面に出します。さらに彼らは頭が良いため人の揚げ足をとることに長けています。

揚げ足とって正論をかざし、相手に強制的に非を認めさせ優位に立つ。このタイプに僕は元大阪市長の人を思い浮かべます。

Aちゃん「働き方改革を阻害する要因として突発作業などの外的要因があると思います」

ロン毛「それは違うね。リスクを事前に見抜けなかった君の落ち度であり、それは内的要因だろ?とか思ったりしました」

セミナーでは講師陣によるダメだし続きで既に自信を喪失し、泣きそうな顔で反論するAちゃん。でも相手の方が口が立つのは明らかでやりこめられてしまいます。Aちゃんは優秀な僕の後輩です。

僕「(ロン毛お前が僕と仕事をする時に厳しく接したとしても自業自得と覚えておけよ)

正論を纏い口が達者な彼らは国語のテストは100点だとしても、コミュニケーションのテストは0点です。全く買う必要のない僕の怒りを買ったのです。

同時にひとつ気づきました。

僕「(あっ、こいつら実務能力低いな)

セミナーも後半に差し掛かるころには、彼らが理想論者であり、泥臭い仕事をしてきていないことは分かっていました。

日々の業務、仕事に対する地道な努力をしてこなかったという臭いが染み付いていて、それが発言の各所に現れていました。

仲間内で共有された価値観しか認めず周りにそれを押し付ける

セミナーの最後の発表でとうとう僕にも彼らの攻撃の矛先が向けられました。

僕「(略)、よって組織としての対応が大切だと考えます」

先生「君の言ってることは人頼みに聞こえるな〜。主体性を感じひん。そんなんでええの?」

僕「(先生笑ってんの怒ってんのどっち。その能面みたいな作り笑顔やめてくんない?)」

ロン毛「僕だったらすぐに自分から動いちゃいますけどね」

メガネ「僕も同じ印象ですね。自ら発信することが大切だと思います。ロン毛さんは別格(笑)」

何これ、国会答弁ですか?もしくは小学校のいじめ?

坊ちゃんの「そうだ、そうだ、謝れ!」という声が聞こえてきそうです。

ここはポジティブな発言しか認めないサロンだったのですね。

彼らに迎合する意見しか求めてないということでしたか。失礼失礼、ルールを知りませんでした。

僕の次の発言を待つポジティブサロンの住人達に対し、僕は無言でただただ冷ややかな目を向け続けました。

口では勝てないのが明らかですし、それ以前に僕の心は完全に閉じています。

もうね、お前らだけでやってろって感じです。

彼らが僕よりもきっと勉強ができて論理的思考力に優れており口も上手いことは間違いありません。これは認めます。

でもね、お前らなんでこんな短時間で人に嫌われることができるの?その才能が突出しすぎてるよ

実は仕事ができない

苦痛のセミナーが終わりオフィスに戻ってから僕は社内のネットワークを駆使して彼らの仕事ぶりについての評判を聞いてみました。

彼らを語る際に他の社員は一様に苦い顔をします。総じて以下の評価を下されています。

・仕事はできない
・扱いづらい
・もったいない

だと思いました。

まとめ

今日は大企業のセミナーで実際に出会った意識高い系の人達の残念な特徴をお伝えしました。

僕なんかに意識高い系の人だと思われるのはとてももったいないと思います。

自己研鑽に励む姿勢そのものはすばらしいと思いますし、スキルや資格は僕よりよっぽど持っています。

このセミナーを通じて、意識高い系と呼ばれる人と、意識が高い人と呼ばれる人の違いは周囲との接し方だけなのかもしれないと感じました。

身の回りの人に敬意をもって接する、これができているかできてないかです。

就活中の大学生などもウザい意識高い系と思われないよう、謙虚さを忘れないようにしてください。僕が面接官なら上で書いたような人達は全員不採用です。