オリエンタルランドはディズニーランドを運営しています。株主優待はディズニーランド1日無料券と、魅力的な優待銘柄としても有名です。今年の権利付き最終日は27日です。これを目前に同社の株を売るべきかどうか迷っています。
目次
- 1 権利付き最終日とは
- 2 オリエンタルランドの配当と株主優待
- 3 なぜ売ろうと思うのか
- 4 2つの選択肢
- 4.1 売却する
- 4.2 つなぎ売りをする もう一つの案がつなぎ売りをすることです。つなぎ売りとは、持っている株を保有したまま、新たに「信用売り」することです。株を持ちつつ売るという一見意味不明な行動ですが、信用売りは株価が下がった分だけ利益がでるというものですので、持っている株との値動きの影響が相殺されます。 株主優待目当てでよくこの手法が用いられるそうです。これをすると、配当金は得られません。信用売りをすると、配当金を「出す」必要があるため、持っている株と相殺されることになります。一方で、株主優待券は得られます。株主優待のただ取りです。もちろん取引手数料が発生しますし、逆日歩という借用料みたいなものが発生する場合があります。 僕の場合は、売却してしまうと利益が確定するとともに税金分は損をする(変な言い方ですが)ことになるため、同社の株は持ち続けたいが、28日の株価下落は影響は回避したい、こう結論付けるならばこの方法を取るのが良いということになります。 オリエンタルランドの株価はまだ上がる? 結局判断基準はこれから株価が上がると見るかどうかです。もっと上がると思えば何も考えずにそのまま持っていればいいだけです。そもそもこれを悩むということは、これからの株価の見通しに対して僕は懐疑的ということです。 オリエンタルランドのファンダメンタル状況
- 4.3 業績推移と株価推移
- 5 で、結局どうするの
権利付き最終日とは
権利付き最終日とはその日株を持っていれば、株主優待と配当金を受けられるという日です。権利確定日はその年度の最後の平日ですが、処理とかいろいろあるため、詳細は省きますが、その3日前に株式を保有していればこの権利を得られます。日本の企業は3月に設定している会社が多く、オリエンタルランドも3月です。今年は3月31日が土曜のため、30日の3日前、すなわち27日の引けの時点で株を持っていればよいことになります。
オリエンタルランドの配当と株主優待
オリエンタルランドの今年の配当金は1株あたり40円です。地味に増配を続けています。ただ配当性向きは15%と米国の企業等と比べると物足りないものがあります。そして何と言っても魅力なのはディズニーランドの1日無料券(7,400円相当)です。
27日だけ株を持っていれば、100株が最小口数なので配当4,000円と優待でを合わせて11,400円相当が同社から貰えることになります。
なぜ売ろうと思うのか
28日に株価が下落する可能性が高いからです。当然27日の株価でそのまま28日売却できれば丸々得することができますが、往々にして権利付き最終日の翌日の株価は下がることが多いです。27日の遅くに買って28日の朝一に売ればいいと思われるかもしれませんが、株価は僕らが売買できない夜のうちにも動きますので、影響は避けられません。もちろん下がらない場合もあります。
オリエンタルランドの株価は過去を見る限り、それほどこの権利付き最終日前後で大きな変動はありませんでした。確かに28日は下げることが多いですが、長いスパンでみるとこれ自体が株価の流れに大きな影響を与えているようにはみえません。
それでも、同社の株については売り時を考えている僕としてはこのタイミングが一つのポイントかなと思っています。
2つの選択肢
以下の2つの選択肢があります。
売却する
オリエンタルランドの株を2016年9月から保有しているため、幸いにしてそこそこ利益が得られています。ですので、売却するとなると20%の税金が取られます。数万円税金で持って行かれることになり、痛いなぁと思います。ただ、株は買ったらいつかは売るものですので、利益が出ている間に売却するに越したことはありません。
つなぎ売りをする
もう一つの案がつなぎ売りをすることです。つなぎ売りとは、持っている株を保有したまま、新たに「信用売り」することです。株を持ちつつ売るという一見意味不明な行動ですが、信用売りは株価が下がった分だけ利益がでるというものですので、持っている株との値動きの影響が相殺されます。
株主優待目当てでよくこの手法が用いられるそうです。これをすると、配当金は得られません。信用売りをすると、配当金を「出す」必要があるため、持っている株と相殺されることになります。一方で、株主優待券は得られます。株主優待のただ取りです。もちろん取引手数料が発生しますし、逆日歩という借用料みたいなものが発生する場合があります。
僕の場合は、売却してしまうと利益が確定するとともに税金分は損をする(変な言い方ですが)ことになるため、同社の株は持ち続けたいが、28日の株価下落は影響は回避したい、こう結論付けるならばこの方法を取るのが良いということになります。
オリエンタルランドの株価はまだ上がる?
結局判断基準はこれから株価が上がると見るかどうかです。もっと上がると思えば何も考えずにそのまま持っていればいいだけです。そもそもこれを悩むということは、これからの株価の見通しに対して僕は懐疑的ということです。
オリエンタルランドのファンダメンタル状況
僕の使っているマネックス証券からの引用です。
2017年はずっと株価が上がり続けていたため、PERが50倍近くまで上がる見通しです。もう割安とは言えません。ROEは10%を超えており優良です。自己資本比率が80%近く、倒産なんかあり得ないという状況です。もしかするとこれが株主還元に対して積極的でない理由かもしれません。
言わずもがな国内で敵なしの最強アミューズメントパークですので、売り上げも安定、利益も安定と、企業としては超優良であるのは間違いありません。ただ、いやらしいかもしれませんが、僕ら個人投資家が気になるのは、ただ株価がどうなるかです。
業績推移と株価推移
次に業績推移と株価推移について見ていきたいと思います。まずは業績推移です。
ここ数年横ばいですが、2014年以降、毎年5,000億近い売り上げと1,000億近い営業利益は凄まじいですね。ディズニー人気に陰りはなく、今後もこのような推移が想定されます。一方で株価推移です。
2015年に一度ピークをつけ、その後2018年にかけて鍋底のような形を形成しています。上の業績と比べると、2015年以降の業績の伸びが低いのが嫌気されたのかなとも思いましたが、よく株価の推移をみると、日経平均そのものにそっくりだと分かります。下が日経平均推移です。
当たりまえですが連動しています。ただ、値上がり幅で見るとオリエンタルランドの方が比率が大きいです。日々ストップ高やストップ安が入れ替わる日本の株式市場はギャンブル場のような印象を覚えていますが、やはり中長期で見るといい企業はそれに相応しい評価がされていると思いました。
で、結局どうするの
僕は、27日に同社の株を売ろうと思います。これを現金化してより割安な銘柄を買おうと思います。具体的には前回書いたP&Gに充てます。ちょうど円高なのでドル化するのにもいいタイミングだと思いました。
オリエンタルランドは超優良企業で、これから先もオリンピックに向けて関東地方は盛り上がっていきます。既存の客層に加えて外国人客も取り込めるよう、規模拡大するかもしれませんが、それでも株価が今の倍になるとは思えません。
配当等の株主還元が大きくなって魅力が増せばまた買い直せばいいと考えることにします。
株主優待目当てでよくこの手法が用いられるそうです。これをすると、配当金は得られません。信用売りをすると、配当金を「出す」必要があるため、持っている株と相殺されることになります。一方で、株主優待券は得られます。株主優待のただ取りです。もちろん取引手数料が発生しますし、逆日歩という借用料みたいなものが発生する場合があります。
僕の場合は、売却してしまうと利益が確定するとともに税金分は損をする(変な言い方ですが)ことになるため、同社の株は持ち続けたいが、28日の株価下落は影響は回避したい、こう結論付けるならばこの方法を取るのが良いということになります。
2017年はずっと株価が上がり続けていたため、PERが50倍近くまで上がる見通しです。もう割安とは言えません。ROEは10%を超えており優良です。自己資本比率が80%近く、倒産なんかあり得ないという状況です。もしかするとこれが株主還元に対して積極的でない理由かもしれません。
言わずもがな国内で敵なしの最強アミューズメントパークですので、売り上げも安定、利益も安定と、企業としては超優良であるのは間違いありません。ただ、いやらしいかもしれませんが、僕ら個人投資家が気になるのは、ただ株価がどうなるかです。
オリエンタルランドは超優良企業で、これから先もオリンピックに向けて関東地方は盛り上がっていきます。既存の客層に加えて外国人客も取り込めるよう、規模拡大するかもしれませんが、それでも株価が今の倍になるとは思えません。
配当等の株主還元が大きくなって魅力が増せばまた買い直せばいいと考えることにします。