前回2017年の投資に対する総括的な話を書きましたが、今日はその中でも日本株への投資について今年を振り返りたいと思います。
日本株はスマホでネット証券口座にアクセスすることで、いつでもどこでも簡単に売買できます。ただその便利さが故、少し下がったら怖くなって売ってしまうなど、相場の変化に過剰に反応してしまうことがありました。我ながら非常に拙い投資だったと思いますが、なんとかプラスで終われたのは相場環境のおかげです。今日はこの1年日本株投資から勉強させてもらったことの一端を銘柄とともにご紹介したいと思います。
・2017年の投資結果
・投資して良かった銘柄
・短期売買で失敗した銘柄
2017年の投資結果
僕は資産公開するつもりはないですが、ある程度数字をお伝えしないと伝わらないと思いますので、ざっくりですが2017年の日本株投資は、元本500万円が1年で約600万円になったくらいの感じです。ネット口座の画面から保有株の一部を載せます。
実際はこれ以外にも何回も取引きしています。ここから分るように、利益はほとんど上の銘柄の利益とイコールです。他の取引きではプラスもありましたが、同じくらいのマイナスもあり、結果としてほぼ上記の銘柄分が残った形です。2017年は日本株式市場全体が約20%上昇していますので、短期取引きは相場の波に乗ることができず下手くそだったということです。
投資して良かった銘柄
投資して良かったと思う銘柄に共通しているのは、中長期で保有すると決めて購入した銘柄でした。上に載せたものがそうです。どれも1年間放置していました。
九電工(1959)
この銘柄は投資を始めた2016年9月に割安株を探して購入したものです。業績面も好調でしたので、絶対上がると思って購入しました(まぁどの株も買うときは上がると思って買うんですが)。
この銘柄で印象深かったのは、2016年のトランプラリーに全く反応しなかったどころか逆に値を下げていったことです。株価が割安で業績も好調だからといって必ずしもすぐに株価が上がるわけではないということと、投資には我慢が必要だということです。今の所我慢が報われた形ですが、やはり企業を信頼できないと我慢ができません。このことからも株を購入する際にはその会社のファンダメンタルの部分にもしっかり目を向けるべきだと学びました。
ちなみに九電工は株価が5000円を超えた今でも割安だと判断されている銘柄で、実は追加購入を検討しています。
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・割安株とは
パーソルホールディング(2181)
パーソルホールディングは元々はテンプスタッフでした。テンプスタッフと聞けば派遣の会社だと多くの方が分ると思います。派遣のテンプスタッフが転職のインテリジェンスを買収してできたのが、パーソルホールディングです。
この銘柄は働き方改革や一億総活躍といった国策の後押しが得られる銘柄として期待をしています。
この銘柄に学んだことは、株の購入に際しては、ただ単に銘柄が割安かどうかとか業績がどうかに加えて、経済の状況にも目を向けた方が投資をより面白くするということです。今まで興味がなかった日本経済や世界経済について目を向けるきっかけを与えてくれました。
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・働き方改革銘柄(1)|人材派遣業界
オリエンタルランド(4661)
オリエンタルランドはディズニーランドを運営する会社です。オリエンタルランドを購入したきっかけは、ディズニーランドの圧倒的なブランド力です。日本に同社を脅かすような競合他社が存在しないしこれからも登場しないだろうというのが決め手でした。あと当時は割安でした。
オリエンタルランドは株主優待でディズニーランドの1日無料券(7400円相当)です。権利確定日の3月末時点で保有株に応じて無料券と配当金が貰えます。
印象的だったのは、株主優待と配当の権利日の翌日に大きく株価が下がったことでした。投資1年生の僕はそもそも権利確定日さえ知らず、優待狙いや配当取りといった投資手法があることを知りませんでしたので、何があった?と調べて初めて気が付きました。
この銘柄で学んだことは、配当や株主優待の権利確定日近辺の値動きには気を付けたいということです。一瞬下がるだけならいいですが、権利確定売りから株価の潮目が変わった銘柄もありましたので、配当取りや優待取りを目的とした投資は、僕はやめようと思いました。
なおオリエンタルランドについてはちょっと株価が上がりすぎた感じがしており、状況によっては一度手放そうかと考えています。
IBJ(6071)
IBJに関しては以前記事にしていますが、婚活パーティの運営を行っています。高収益なビジネスモデルかつ晩婚化を背景にニーズは無くならないと思い購入しました。比較的安く購入でき、また独身の方で都市圏にお住まいの方には株主優待も魅力です。
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・僕のおすすめの日本株|IBJ
短期売買で失敗した銘柄
失敗した銘柄に共通して言えるのは、短期間での値動きによる利益を狙った取引きでした。
下のそれぞれについては個別に記事にしていますので、興味あれば参照ください。
東芝(6502)
不祥事による株価暴落のリバウンドを狙うのは危険という反省です。
・僕と東芝
シャープ(6753)
東証1部復帰への思惑買いをしましたが、素人の考えは相場に見透かされているという反省です。
・シャープの信用買い残にびびった結果
リクルート(6098)
小心者は相場の波に乗れないという反省です。
・僕とリクルート
エニグモ
中小型株に手を出す際は相応の覚悟が必要という反省です。
・エニグモを通して感じた株式市場(その1)
・エニグモを通して感じた株式市場(その2)
エニグモについては中長期保有を考えていましたが、年末に損出しのため売却してしまいました。今後反発するかもと思っているので改めて買い直すか思案中です。ただ一度売った株を買い戻すという判断はどうしても気が引けてしまいます。
まとめ
今日は2017年の日本株投資を通じて学んだことをまとめてみました。
2018年も世界経済の緩やかな拡大を背景に相場は好調だと予想している専門家も多いです。日経平均3万円という人もいます。ただ、「まだはもうなり」という相場の格言があるとおり、まだ上がると思われている今が危険かもしれません。また、日本の株式市場は非常にボラリティが高いですので、臨機応変さを必要とする市場だと実感しました。
僕は日本株投資は面白いと思いますので、これからも熱くなりすぎずに続けていきたいと思います。