シャープの信用買い残にびびった結果

 またやってしまった。。前回の東芝に引き続き今度はシャープ株に手を出してしまいました。今日はまた反省のため僕のシャープ株取引きの顛末を書きたいと思います。

 シャープという企業を知らない人はいないでしょう。特に液晶テレビに定評があり、AQUOSは有名です。そんな日本を代表するメーカーですが、ご存知のとおり韓国のSAMSUNGをはじめ海外メーカとの厳しい競争の中で経営環境が悪化し、2016年に債務超過に陥りました。債務超過とは、簡単に言えば会社の総資産より借金が多い状況をいいます。そのままだと倒産してしまう状況ということです。同社は債務超過により東証1部から東証2部へ降格することになりました。
 その後いろいろ一悶着あった末、台湾のホンハイが同社を買収しました。これによりシャープは倒産を免れました。

なぜsharp株を買ったのか

 僕は6月のある日、シャープが債務超過を解消したことから、東証1部への変更を東京証券取引所へ申請したとのニュースを目にしました。
 「これは、株価上がるんじゃないか??」
 はい、ちょー安直、自分でも恥ずかしくなります。ちょうど株価はずるずる下がっていたところだったので、このニュースをきっかけに上がるかも、とか考え、次の日には株を購入していました。当時の株価は417円でしたので、最小売買単位の1000株を41万7千円で買いました。

信用買い残の多さに気付く

 マネックス証券では株取引きの参考になるデータを提供してくれます(これは別のネット証券でも同様ですが)。そんなある日、シャープのデータページを見ていると、ある部分が気になりました。それが信用買い残という数字です。これまでこの部分を気にしたことはありませんでした。
 
 これはその名のとおりですが、信用買いの数を示しています。信用売買は普通の株式購入と違い、持っている時間だけ手数料が取られますから、そう遠くないうちに信用返済される(=売られる)ということです。売られると当然株価は下がります。

 実に5百万株がそのうち売られるということです。信用買い残という、それまで気にしていないものを気にしてしまったため、上がる気がしなくなってしまいました。実際、6月のニュースから7月、8月と一向に株価上昇の気配は見られず、ズルズルと株価は下がる一方、9月初旬の一段安をきっかけに、耐えきれなくなって、とうとう売却してしまいました。6月末に購入から9月はじめの売却なので、約2ヶ月で10万の損失です。

シャープの株価のその後

 僕が売買する前後の株価推移です。

 はい、また最悪のタイミングです。もうね、センスがないとしかいいようがありません。
 
 その後、僕が売ったタイミングと同じく、売られ過ぎということでまた上昇し始めました。
そもそも信用買いが5百万株ありますが、同社の株の総数をこの記事を書くにあたり調べたところ5億株とのことで(買う前に調べろよ!)、全体の1%の割合です。これが多いのか少ないのかは僕には分かりませんが、過度に気にしすぎたということでしょうか。今また1部上場の期待から上がっているのかどうなのか分りませんが、もう手を出しません。といかもう一度買ってまた下がったら立ち直れません。。

 僕の株購入の基本的な考え方は、指標はPERとROEを重視し、あとはチャートの形で判断するという方針なので、そのどれにも合致しないにもかかわらず、浅い思惑による売買をしてしまったことを反省して、今後の投資の糧にしたいと思います。

まとめ

 購入動機は違いましたが僕は東芝株でも同じように短期のトレードで10万円くらい損しました。いや本当に素人の考えは読まれているというか、僕がギャンブルに向いてないということを改めて思い知らされました。
 これから投資をはじめようとされている方はとくに、今回の僕と同じようにニュースとか本とかの情報をもとに購入銘柄を決める材料とされると思いますが、投資本とかにオススメされている銘柄も、基本周回遅れの情報と思った方がよいと思います。

 例えば、今回のシャープについてはホンハイが買収してから株価が既に5倍まで上がっていましたので、1部上場期待は既に織り込まれていると見る見方もあると思います。これからどうなるかは分りませんが、いずれにせよ、これから手を出すにはちょっとギャンブル要素が強いように思います。