僕が米国株への投資を始めようと思った理由

 僕が投資をはじめて約1年がたちました。僕は現在主に日本の個別株、米国株・ETFを中心に投資をしています。最初は「投資といったら、(日本の)株でしょ!」と株を購入することから入りましたが、現在は投資資金の半分以上は米国株・ETFに回しています。今日は僕が米国株投資を始めるきっかけをお伝えしたいと思います。

 今日の話題はこのブログを書こうと思ったきっかけの一つですが、面倒くさがりなのともう少し投資の結果を待ってからと思い、ずるずると今日に至ってしまいました。これから米国株への投資を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

僕が米国株に興味を持ったきっかけ

 僕は2016年9月にマネックス証券に講座を開設し、投資を始めました。
 
 最初は投資用資金も抑え気味にバランス型の投資信託と、個別株をいくつか購入しましたが、今はバランス型の投資信託は全て売却しています

 僕は毎週日曜日にその週の損益とかを確認するようにしていましたが、2016年9月から所謂トランプラリーと呼ばれる株価の急上昇が始まる11月中旬まで、株価はボックス相場であり、上がったり下がったりを繰り返していました。

 トランプラリーが始まることを知らない当時の僕は、どうやって(日本株の)相場を読めばいいものかと考えていた時期です。投資本を1冊も読んだことが無い僕には全くといっていい程、相場に影響を与える要因について無知でした。

 そんな中、日本株と米国株の相関関係を感じるようになりました。

 投資を始めて2ヶ月後の11月の始め頃だったでしょうか。次のように思いました。

「うーん、どうやらアメリカの株価(ダウ)が上がった翌日は日本株も上がるぽいぞ。でもダウが下がったらそれ以上の勢いで日本株は下がってる。為替が円安に動けば日経も上がることが多いけど、円高に動けばほぼ間違いなく下がる傾向がありそうだ。」

 まとめると次のような傾向です。

 米国株高 ⇨ 翌日の日本株は上がることが多い
 米国株安 ⇨ 翌日ほぼ間違いなく米国株以上に日本株は下落
 円高進行 ⇨ ほぼ間違いなく日本株は下落
 円安進行 ⇨ 翌日の日本株は上がることが多い

 どうやら日本の株価は米国株価の影響と為替の影響を非常に強く受けるようです。

 なんというか、主体性がない、このような印象を持ちました。

 そして円高、円安に関係なく米国株は基本右肩上がりであるという事実に気がつきました。

 一方、為替相場は本当にわからない。そんな風なことを考えていた時、閃きました。

「じゃ、日本の株よりアメリカの株に投資した方がいいんじゃね?」

米国株の過去推移

 米国株に興味を持った僕は過去の米国株の推移を調べてみました。以下マネックス証券からの引用です。

・ダウ(米国を代表する30社の平均、日経平均の米国版みたいなもの)過去10年の推移

 2008年のリーマンショック後はきれいな右肩上がりです。まさに押し目待ちに押し目なしという言葉は米国株のためにあるのではないでしょうか。

 一方で日本の株価を象徴する日経平均株価の推移は以下のとおりです。

・日経平均過去10年の推移

 日本の株価も上昇傾向にあるように見えますが、バブル絶頂期の1989年には4万円でしたから、30年弱かけて、ようやくその当時の約半分までもどした、という見方もできます。

 バブルとは何だったのか、その当時田舎でカブトムシとりばかりしていた僕にはその実態は分りませんが、日経平均の推移を見るだけでも、当時投資をしていた方は生きた心地がしなかったのではと思います。

 銀座の高級クラブで世の中楽勝、とか言っていた方が1年で破産とか、そんな状況が容易に想像できます。

 そして少し回復に向かったかと思ったところにリーマンショックでまた半値以下、こんな状況を目の当たりにしつづけた日本人にとって、投資という言葉にネガティブな印象を持つのはごくごく自然なことなように思います。

 他人事のように言ってますが、これがこの30年程の日本の投資環境だというのは事実です。

 一方の米国ダウは2008年のサブプライムローン問題を発端とする所謂リーマンショックによる株価暴落分をわずか3年程度で取り返し、さらにご存知のとおり、現在も日々最高値を更新し続けています。

 僕は、長期的に投資に取り組むのであれば、米国株を投資対象から外す理由を考える方が難しいと感じました。

トランプラリーの到来

 上のようなことを考え始めていた時にトランプラリーはやってきました。

 きっかけはそう、トランプ大統領の誕生です。大統領選挙の前後は今でも鮮明に覚えています。

 運命の日である2016年11月9日の開票日、開票が進むにつれて事前の予想に反してヒラリーが苦戦、それにともない、株価は1日で1000円近く下落、その様子を僕は仕事の合間にYahooニュースで呆然と眺めていました。

 誰もが予想しなかった結果。ですが投資をしている人にはその後が更に以外なことがおこりました。トランプ大統領誕生の翌日、前日の下げ幅を一瞬で吸収し、さらにその後1ヶ月以上続く株価の爆騰が始まりました。

 選挙前、こぞって有識者の方々はメディアでこう言ってました。大統領はヒラリーで決まり。万が一トランプが大統領になったら急速に円高が進行し、株価は暴落するだろう、と。結果は見事に真逆になりました。

 この経験を通じて大切なことを学びました。

 1つは経済アナリストとか僕らが萎縮してしまうような肩書きを持つ人たちでも、平然と予想を外すということ。しかも揃いも揃って。

 これは投資素人であるため有識者の意見にすがろうと考えていた自分の目を覚ますきっかけになりました。

 結果はどうあれ、自分で考えて行動し、その責任を誰にも求めてはいけないという当たり前のことです。投資を始めて数ヶ月でこの出来事に出会えたのは幸運だったと思います。

 この経験が自分を米国株投資へと後押ししました。

 米国株に興味は持ったものの、本屋さんの投資コーナーをみても日本の優待銘柄特集とかばかり目につき、米国株に関する投資本はほとんどありません。

 やはり米国株投資はメジャーじゃないのかもと思っていましたが、自分を信じて思い切って米国株への投資に踏み切りました。

NISA枠で米国株の購入

 僕はトランプラリーが一息ついて、買い時としてはどうかと思われた2017年1月に、NISA枠を使って米国株を購入しました。

 米国株を扱っているネット証券は当時、SBIとマネックスのみだったと思います。(これを意図して選んだ訳ではありませんが)僕が口座を開いたマネックスは米国株取引については他社に対し先駆けていた一日の長があり、当時は手数料が最安でした。

 まだNISA枠を使っていなかった僕はせっかくなので米国株でこの枠を使おうと思いました。

米国株投資の資産状況

 僕のNISA口座分の米国株損益を公開します。

 BAはボーイング、KOはコカコーラのことです。このような略称(ティッカーシンボルと呼ばれる)を用います。

 BAに関して言えば購入時から半年ちょっとで50%も値上がりしています。全体でみると、ざっくりですが65万が80万くらいになってるくらいです。トランプラリーのピークを逃してこれは出来過ぎとは思います。

 今は普通口座でも米国株の比重を高くしています。

 含み損を持ちながら未練がましく持ち続けた国内株の一部を年度明けにようやく売却した資金を当てたのでタイミングはかなり遅かったですが、それでも評価額はプラス圏内にいます。

まとめ

 今日は僕が米国株をはじめたきっかけについてお伝えしました。

 投資を始めてから強く感じているのは、安全資産とされる日本円に絶対的な価値はないということです。

 米国株投資は僕にとってはリスク回避の意味ももちます。
 
 今後はどのような銘柄にどのような考えで投資したのかなどについて記事にしていきたいと思います。