日本株投資を始める前に最低限知っておきたいこと

僕が投資をはじめて1年弱、主に投資信託と日本の個別株、米国個別株、米国ETFに投資をしてきました。今日はその中で日本の個別株の値動きの特徴について簡単にまとめたいと思います。

投資に慣れ親しんだ方なら、何を今更という内容ですが、もしこれから日本株投資(特にデイトレードやスイングトレードなどの短期売買)をはじめようとされている方に最低限頭に入れておいて欲しいことです。
僕がこの1年感じたのは日本株の主体性の無さというか、外部要因による値動きが支配的だということです。
特に影響が大きいと感じた以下の4つについて今日はお伝えします。

1.前日の米国(ダウ、ナスダック)の値動き
2.為替
3.世界情勢
4.金曜日は下げやすい

もちろん個別の銘柄を見れば各会社の業績や決算発表も大きな影響を与えますし、ROEやPERといった指標からみた割安性なども大事ですが、日々の値動きという観点で上記は個別株にとっても株価の押し上げ(押し下げ)要因となるため是非意識はして欲しいと思います。それぞれ個別にみていきたいと思います。

前日の米国株の値動き

米国の株式取引は日本時間のだいたい夜11時から朝の5時頃に行われます(サマータイムとかで少し変わる)。ここでダウ、ナスダックに代表される米国の株式指標が動きます。
簡単に言うとダウが上がれば、翌日の日経平均は上がることが多く、逆もまた然りです。なぜ米国株が上がれば日本の株価も上がるのか、僕には未だによく分りませんが、世界経済を代表する米国の株価が好調ならば日本も好調になるのでしょうか。まぁ、とりあえず事実として相関関係はあります。
ただ、ご存知のとおりダウはトランプラリーをきっかけに日々最高値を更新しています。日本株も連れ高を期待したいところですが、ダウが22,000ドルにタッチしたの対し、日本株は年明け以降半年以上も20,000円台をキープできずにいます。
感覚的ですが、ダウが大きく上がれば日経平均は少し上がる、ダウが少し下げれば日経平均はそれ以上に下がる、このようなイメージです。
ですので、日本株投資を始めるのであれば、どうしても米国株の状況も合せて見ていく必要があります。
株価は夜動くでも書いたとおり、米国株が下がったから夜中に売り注文を出したからといって、翌朝には既に日本株は下がった状態からスタートですので、知ったところでどうしようもないといったらそのとおりなんですが、日本の株価を予測するのに米国市場の動向も注目しておくべきと思います。

個人的にはダウが22,000円をつける間に日経平均も21,000円くらいまで上がって欲しいなと思ってました。米国株は長期的には上昇を続けると予想してますが、さすがにそろそろ調整(下がるということ)局面かなと思うところもあり、米国株が下がれば間違いなく下がるであろう日本株を一度売却しようか悩み中です。この決心をスパッとできないあたりが素人なんだよなーと思います。

為替

これは簡単で、円安になれば日本株は上がり、円高になれば日本株は下がります。
特に自動車や電気・精密機器などの輸出の比率の高い業種はこの影響をもろに受けます。為替は本当に分りませんが(分かればFXします)、これも米国主導です。米国の連邦準備制度理事会(FRB)が金利を上げるといえば金利差拡大で円が安くなったりします。ただこれも一筋縄ではいかず、イエレン母さんが米国の金利を上げると発言しても、市場は折り込み済みであったといって、逆に円高が進んだりします。普通の感覚の裏をかいてきます。トランプ大統領誕生の時は有識者こぞって円高になると予想したのに、結果は真逆に動きました。
繰り返しますが、為替は本当に分りません。これはある程度長期で捉えて予想するしかありません。個人的には、円安に行くと思います。ただ、これは(長期的には)少子高齢化が進む日本の経済競争力の低下に伴う日本という国の世界的な地位の下落、に伴う円安(円の信用の低下)との予想に基づくため、外れて欲しいところもあり、また短中期の株保有にはあまり考えても仕方ないという僕の結論です。大きな世界情勢の変化が無い限り、オリンピックまでは上がったり下がったりじゃないかなぁと見ています。

世界情勢

世界情勢というとすごく複雑な話に思いますが、要はテロや紛争、極端には戦争の匂いということです。
今はすごく分かり易い例があり、北朝鮮が弾道ミサイル試験をすれば、翌日の株価はだだ下がりします。世界情勢に緊張を与えたからです。株価は日本に限らず、不安や緊張を嫌います。その影響を一番大きく受けるのが日本株です。世界に緊張が走れば(何故か)安全資産とされる円が買われ、円高が進みます。日本株はダブルパンチで下がります。
今は正に北朝鮮情勢が緊迫しており、簡単には株価の上昇基調が出にくい状況に思います。

金曜日は下げ易い

これは体感的なものですが、金曜は株価が全体的に下がり易いように感じています。
よくネットニュースで、「週末調整」という言葉を目にします。僕は普通のサラリーマンですので細かい売買はあまりしません(する暇ない)し、投資は素人ですが、仮に自分が専業トレーダーだとしたら以下の2つの理由で金曜に売却する理由は理解できます。
・利益を確定させたいから
・週末に世界情勢を緊迫させる出来事があった時の週明けの下落影響を避けたいから
株は保有しているだけではいつまでたっても利益は確定しません。投資で生活をするのであれば、現金に換える必要があります。また、週末にテロや紛争などがあれば週明けの株式相場はほぼ間違いなく下落します。このようなリスクを回避したいのだろうと思います。
なので、短期でトレードするのであれば、木曜の引けで売ってしまうのが良いかもしれません。また、北朝鮮がこんな状況なのでお勧めはできませんが、金曜の引けで買うというのも一つの手かなと思います。ただ、これは他の要因とかも含めての総合的な判断です。

まとめ

今日は日本株の値動きの特徴を僕なりにまとめました。当然「傾向」であってこの通りに株価が動くわけでもなく、また理解したところで絶対利益を出せる手法というものではありませんが、これらを意識せず、買った株の値動きだけ見ていると、まさに木を見て森を見ず、という状況になり買い時(売り時)の判断を誤ることになると思います。僕は上に書いたことと明らかに違った値動きがあると何かサインが出てるのではないかと思いますし、自分なりに経済の動向を予測するというのも投資の面白さだと僕は思いますので、日本株への投資を考えている方はこれらの相関も少し意識してもらえればより投資を楽しめるんじゃないかと思います。