株価は夜動く

僕をはじめほとんどの個人投資家と呼ばれる人はサラリーマンが大半(?)ですので、日中は仕事をしていて、株の取引は夜会社から帰宅してから、ネット証券で買いや売りの注文を入れる方が多いと思います。
多くの投資家の人たちには当たり前過ぎることかもしれませんが、夜家に帰って晩酌しながら株の買い(売り)注文を入れたとしても、その日の終わり値で購入(売却)することはできません。

僕はこんなものすごく基本的なことも知らずに投資を始めましたが、もしかすると僕と同じく投資初心者の方で知らない方もいるのではないかと思い記事にしました。

株は少しでも安く買って高く売りたいと誰もが思いますので、このことを知っておいて損は無いというか、もしサラリーマンで短期のトレード(デイトレードとかスイングトレード)をしようと考えている方は知っておかないと勝負にならない事柄のひとつと思います。

東京証券取引所の取引時間

僕たちはネット証券を通じて国内の株等の売買を行うのですが、売買がその場で行えるのは市場が開いている時間に限られます。取引所は(主に)東証で、市場が開いているのは9時から15時です。なので、時間外の夜間の注文に対する取引が成立するのは、翌朝の9時以降となります。

株価は夜動く

こんな経験がないでしょうか。
夜のニュース番組か何かで、大きな買収が成功したとか、営業利益が倍になったとかのポジティブな情報があった企業の株をネット証券で買い注文し、翌日たしかに株価が大きく上がったのに、夜になって自分の口座を確認すると全然増えてない!といったことです。
下はある企業の2日分の値動きを僕の使っているマネックスのチャートから引用したものです。

1日で3%近く上昇していますが、そのほとんどが赤枠で囲った部分の夜間の値動きとなります。
前日の引け(15時時点の株価)は627円で、翌日の朝に647円くらいになっています。前日の夜間に成行きで買い注文をした場合、取引が成立するのは市場が開く翌日の9時過ぎで、647円近辺での購入ということになります。見てのとおり、翌日の日中は株価が上がっておらず、前日の夜に注文した人は株価上昇の恩恵を受けられていません。
もちろん翌日の日中も上昇する場合もありますし、明後日以降さらに上がっていくことも考えられますが、反動で後日下がるというケースの方が多いように感じます。
基本的に僕たち素人の行動は一歩遅いのです。ただ、市場の混乱を避けるため、株価に影響を与えるニュースはあえて時間外に発表するようにしているらしいので、インサイダーでもない限り翌朝の株価の動向を知る術はありません。

夜間に株を売買する方法|PTS

PTS(Proprietary Trading System)と呼ばれる市場外取引によって、夜間でも株の取引ができます。これについては僕も手を出してないので詳しく分かりませんが、一般の個人投資家が取引可能な証券会社としては、SBI証券のみが対応しているそうです。
日本の株価は半日遅れて開場するアメリカ市場の影響を強く受けますので、かなり有効なシステムのように思いますが、素人サラリーマンが手を出すようなものではないように思います。
逆に専業トレーダーの方はきっとみんな活用しているんじゃないかなと、想像ですが思います。米国市場が暴落するような時は間違いなく翌朝の日本株は軒並み下がります。これを回避することができる可能性があります。ただ繰り返しますが素人が手を出すようなシステムではなく、これを生業とするような方が使うものだと思います。

まとめ

今日は僕の気づいたこととして、株価は夜間にも動くということについて書きました。
投資を始めて半年ですが、夜間の値動きが一番大きい気がしています。逆にいうと当日の取引が終了する午後3時寸前に買い(売り)注文を出し、翌日の朝一で売り(買い)注文をするという方法が割と効果が高いように思います。これはもはやギャンブル以外の何物でもないですが。。