NISA枠の使い方(2016年)

今日は僕の2016年のNISA枠で購入した銘柄とその時の考え方を書きたいと思います。
NISAとはで書いたとおり、投資をするならNISA枠を使わない手はありません。投資始めたての僕は投資=株と考えていたため、個別株の購入に充てました。幸いにも今の所(2017年6月)プラスになっていますが、個別株はリスクもありますので、より安定性を重視するならばETFや投資信託も良いかと思います。
ちなみに2017年のNISA枠は米国株と米国ETFを購入しました。

NISA枠を使うにあたっての大方針

僕がNISA枠を使用するにあたり最初に考慮したのは、やはり使い切りの枠であるということです。NISAの最大のメリットは非課税であることですが、一度売ってしまうとその枠は復活しません。
ですので、長期保有を前提に今後成長が期待できる(と思う)銘柄で、かつ購入時点で割安とされている銘柄を選ぼうと考えました。銘柄選定に活用したのは投資家のマニュアルといっても過言ではない会社四季報と、株の選び方でも紹介したネット証券のスクリーニング機能です。

それぞれの銘柄で感じたことなどの細かいことは別の機会にと思いますので、ここでは簡単に購入の動機を書いていきます。

九電工

九電工は九州電力系で施設の電気工事や配管工事など設備工事全般を請け負う会社です。この銘柄は僕に株との向き合い方をいろいろ考えさせてくれました。その話は別の機会にと思いますが、購入した一番のきっかけは、チャートが僕好みだった、ということです。過去2年の株価チャートをマネックスより引用します。

僕が購入したのは2016年9月でした。正直何やっている会社かも知りませんでしたが、九州では圧倒的な業界大手であり、過去10年を見ても基本右肩上がり、業績が悪くなっている訳でもなさそうでした。たまたま僕が見つけた時に大きく下がっていたので、この銘柄は長期保有と心に決めて購入しました。その後のトランプ相場に全く乗らず長らく低迷を続けましたが最近上向き始めました。
ちなみに、2017年6月現在でもなおPERは10倍以下ということです。何があるか分かりませんので今から買い足すことまでは考えませんが。。

東京電力

東京電力は1口(100株)5万円くらいでしたので、端数合わせもかねて600株購入しました。
東京電力といえば、先の痛ましい原発事故が記憶から消えることはありません。ただ、それでも原子力発電は必要だと、僕は考えています。単純に化石燃料には限りがあるからです。シェールガスなどの新しいエネルギー資源もでてきていますが、それでも原子力に代わるものとは考えられません。風力発電も太陽光発電などのクリーンエネルギーは素晴らしいと思いますし、それらに関する銘柄も勉強したいと思っていますが、それでも原発は必要と思うというシンプルな思考です。(原発が必要=東京電力の株が上がるとは限りませんが。。)
今現在原発再稼働の目処は立っていませんし、株価も購入時点より下がっていますが、これも長期保有したいと思います。

ローツェ

ローツェは半導体ウエハやガラス基板の搬送装置を製造している会社です。誠に失礼ながら、はっきり言って僕もどこに使われているか全く知りません。この銘柄もチャートが僕好みでした。
この銘柄は、購入時の倍近くまで上がり、決算が市場予測を下回ったという理由で、数日で1000円下落(10万相当)するという、株の値動きの荒さを教えてくれた銘柄の一つです。下のチャートはマネックスから引用です。

JT

JTは言わずと知れたタバコを販売している会社です。日本唯一タバコの販売を認められている、いわば独占企業です。ただ、日本人の喫煙率は下がり続けており(いいことと思いますが)、投資先として適切だろうかという思いがありました。
JTを購入した動機は、友人が働いていた、これだけです。正確にはその友人からJTはタバコだけの会社ではなく、医薬事業や加工食品事業、海外展開などに力を入れている会社と聞いて、迷いながらも割安だったこともあり、えーいって感じで買いました。僕は銘柄選びの目があるわけでもないので、スクリーニングとかである程度候補に上がった会社から、最後の後押しはその銘柄を身近に感じるきっかけがあるかないかというのもあるかも知れませんし、そういう選び方も面白いと思います。

まとめ

今日は僕のNISA枠で購入した銘柄とその考え方を書きました。
NISA枠は上でも書いたとおり使い切りのため、売却を考えた時に保有バイアスがかかります。このバイアスが結果的に良かったとなる時もありますが、損切りをできず、いわいる塩漬け状態となることもありますので、個別株を買う場合は何か自分なりにどんな結果も受け入れるくらいの思い(=資産的な余力と言い換えてもよいかもしれません)が無ければ、ETFや投資信託にした方がよいかも知れません。その場合、投資信託の選び方で書いたような分散を効かせたポートフォリオをNISA枠内で作ります。

余談

投資をはじめて、ネットの普及により投資の参考となる様々な情報の得やすさに驚いています。毎日の株価や企業の財務指標、計算された割安性などもネット証券のサイトで得られます。昔は日経新聞くらいしか株に関する情報を得る方法は無かったんじゃないでしょうか。そう思ったとき、昔電車で日経新聞を読んでいるおじさんが僕にはすごく高尚な人に見えたんですが、もしかしたら半分くらいの人は株のために読んでいたんでは?と思いました。そう思うとパチンコ雑誌や競馬新聞読んでるのとたいして変わんないなと可笑しくなりました。