ギャンブル好きの方に伝えたい投資の心構え

僕が投資を始めた頃を振り返ってみて、ギャンブル好きでこれから投資をやってみようかなと思っている人に伝えたい心構えを書きたいと思います。

僕はギャンブル好きの人は投資に対してすんなり入っていける素養があると思っています。

多くの投資用語や考え方がギャンブルの言葉で説明ができ、僕と同じくギャンブル好きな方に投資も面白いものだと気付いてほしいです。

今日は投資を始める上での最低限の心構えをお伝えしたいと思います。

いつ換金するかを決めておく

投資をするということは、株にしろ投資信託にしろ、一度現金(日本円)でなくなるということを意味します。

パチンコなら玉、スロットならメダルですね。

日本にいる以上、物を買うのもサービスを受けるのにも基本は円で支払いしますので、投資を始めると同時にその止め時(現金化)を考えておくことは重要です。

パチンコ屋さんのように打ち止めで〜すというこはありませんので、止め時は自分で決めるしかありません。

止め時を考えるということは、どういう資金をどういうスパンで扱っていくかを考えるということです。

これは、人それぞれ自分が投資に回すお金の質によって異なってきます。

老後に向けた資産運用の人もいれば、例えばお子さんが大学入学する10年後には一度現金化が必要という人もいるでしょうし、(当時の僕のように)「1秒でも早く」、「1円でも多く」資産が増えていく様子をニヤニヤしながら見守りたいという人もいるかと思います。

この投資方針によってそれぞれ適した投資対象が変わってきます。

なぜ止めどきを考える必要があるかというと、
日本株はお守りのように後生大事に握るようなものじゃない
と考えるに至ったからです。

日々株価が乱高下する日本の株式市場はギャンブル場と言うに相応しく、常に換金して撤退するタイミングを考えることが大事です。

自分が何に賭けているかを理解する

競馬をする人なら予想師の予想を参考にしつつパドックを見て自分なりにレース展開を読んだりして馬券を購入しているはずです。

パチンコもスペックを読んで波の荒さを覚悟して席につきます。

投資も同じです。

商品によってリスクとリターンが違いますので、どの商品がどういうリスクをとっているのかを理解することが大事です。

思ってもいないリスクを取っていたということもあります。

また、商品の特徴を理解して自分なりに未来を予測をしないと投資をする面白さが半減してしまいます。

トラ柄の熱さを知ってパチンコを打つのと何も知らずに打つのでは面白さが違います。

投資というとっつきにくい分野のように思いますが、自分のお金がかかっているので自然と結果に対して興味がでるはずです。

株価が下がった理由を調べてたら為替との関係に気付いたり米国の雇用統計とかにも関係していると気付いて、次はなぜそれらが関係するのかを考えます。

手に取る雑誌が競馬新聞やパチンコ雑誌から経済紙に変わるだけでやってることは同じです。

人のせいにしない

誰かのいいなりのような投資をするのはよくありません。下げ相場に直面した際に投資をすぐに諦めて止めてしまう人はこのパターンの人だと思います。

僕も最初は誰かの考えにすがろうと、経済アナリストとか偉そうな肩書きの人たちの意見を参考に、ニュース等でこれから相場は上がるだろうとあれば買い、下がった時には、その人のせいだとか思ったりしていました。

投資という一見難しそうな話になると、途端に自分に自信が無くなってしまいます。

僕が目を覚ましたのは、アメリカの大統領選挙がきっかけです。

ご存知の通り、2016年の選挙でトランプが大統領になった訳ですが、その開票寸前まで、どこのニュースでもネットでも、専門家と言われる方々は、ヒラリー当選で間違いない。

万が一トランプになった場合、円高・株安が急速に進むだろうという意味あいのことを皆そろって言ってました。

結果はものの見事に真逆。トランプが大統領になり、米国ではトランプラリーと呼ばれる過去に例をみない株価の上昇が起こり、追従するように日本の株価も上昇し、円安も進みました。

大統領選後数日は焦ってネットにアップした自分の汚点となる記事を消しまくっていたのでしょうか、最初にこの件に触れたら負け、みたいに経済系のネットニュースが一瞬静かになった印象を記憶しています。

普段僕らが萎縮してしまうような経済アナリストと言われる人たちでも、たかだか1/2も当てられないのが実態です。

とりあえず「キタサンブラックが本命」と言っているのと変わらないと思うと、それまで自分が詳しくない分野であることに対する引け目を無くすきっかけいなるとともに、正解は分らなくても自分で考えるということに前向きになれました。

ただし、結果は別として専門家の意見には相応のロジックがありますので、これらを過度に信用することも疑うこともせず、あくまで材料として情報に接していくことが大事と思います。

ニュースとかで見かける経済評論家にしろ投資会社のアドバイザにしろ、扱っている分野が一般の人が馴染みが薄いだけで、僕らギャンブル好きから見るとパチンコ雑誌記者や競馬予想師と同じと思うと随分身近に感じられるのではないでしょうか。

まとめ

投資は面白いです。ただしそれは自分で考えるからです。

ギャンブル好きの人はみせかけのハードルの高さに臆すことなく、是非楽しみながら投資を始めてもらえればと思います。