投資信託の選び方

投資信託とは、では僕のおすすめしない投資信託まで書きましたが、じゃあおすすめする投資信託は何かを書きたいと思います。

が、正直数が多すぎて一つ一つ調べてられませんし、プロでもない僕が調べたところで、その行為は時間帯効果が薄い、というか無駄と考えます。

餅は餅屋です。僕がおすすめするのは、モーニングスターのかんたんファンド検索、での検索です。

モーニングスターは投資信託などの格付けを行っているソフトバンク系列の会社で、僕が投資を始める時に友人に教えてもらったサイトです。ググればすぐでてきます。
この、かんたんファンド検索が秀逸で、下手なアドバイザーでは太刀打ちできないと思います。しかも無料なので驚きです。

モーニングスター自体は投資信託を売る商売をしていないため、中立な立場での結果を得ることができます。

さっそく使ってみましょう。

ステップ1 運用方針の入力

入力するのは、初期投資金額、毎月積立金額、投資期間、目標金額のたった4つです。

このサンプルでは初期投資300万、毎月2万を20年積立てるケースを想定しました。
20年後に利子ゼロの預金をしていた場合の約倍の1500万円を目標設定としましたが、これでも利回りは4.5%とそれほどリスクをとった数字とならないのですね。
このような入力方法の他に退職金の運用のように、毎月取り崩す場合などもシミュレーションできます。

なお、利回り(期待リターン)が8%を越える目標設定をしようとするとエラーがでます。8%は欲張りすぎだぞ、とモーニングスターさんは忠告してくれています。このことからも手数料のコンマ数%を無視すべきでないことが分かりますし、1日で数%以上値動きする個別株がいかにリスキーな投資かが分かります。(分かってても僕はやりますが)

入力を完了すると、下図のようにおすすめの資産配分(ポートフォリオ)を出してくれます。

このケースでは株式と債券の投資信託をだいたい50%ずつ保有するという結果になりました。
日本株式の比率が小さいですね。モーニングスターさんは僕と同じく日本経済の将来に対して悲観的なようです。

ステップ2 商品の選択

ステップ1の入力を終えると、それぞれの資産クラスの商品が10こずつ紹介されます。ここでは日本株式の例を載せます。

ここで気がついたのですが、大手から手数料が大分安い商品が出てきています。三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS Slimに至っては0.2%を切っています。僕が投資を始めた半年前にはなかった商品です。まだ登場して間もない商品のようですが、ようやくコスト競争が活発化してきたようです。

表示されたのはどれも実績のある会社が運用する問題ない商品と思いますが、ただ発売されたばかりの商品であるため実績の記載がななく、どうしても過去の実績が見えてないと怖いという方は類似商品を探す手もあります。おそらく、ほとんどこれら商品の前身の投資信託(手数料が高い版)が出てくると思います。

これらの商品は日本株式市場に連動しますので、すごくざっくりですが、日経平均が上がれば利益がでて、下がれば損失がでるものと理解してもらってよいと思います。

損が出たとき、この投資信託ダメとか考える前に、日経平均がどういう動きをしているかを見てみて下さい。

心構えでも書きましたが、これらの商品を買うということは、日本経済の発展に賭ける、ということです。

下に進めば同じく先進国株式、新興国株式、先進国債券、新興国債券、のおすすめがでてきます。これらを選んでチェックを入れます。

ステップ3 結果の表示

例えば以下のように結果が表示されます。

いいんじゃないでしょうか。ちょっと新興国債券の手数料が気になったくらいです。あとは、ここで調べた投資信託をお持ちのネット口座で検索かけて購入するだけです。(上の表示はあえていろんな会社を混ぜて選択しました。言うまでもないですが、上のをそのまま買わずにちゃんと自分でやってくださいね)。
このポートフォリオも世界動向等で変わりますので、ほったらかし希望の方でも半年に1回、盆と正月くらいに見直し(リバランスといいます)した方がよいでしょう。

この場合で、全体の手数料は0.3%程度です。
信託報酬が2%のものと比べると、100万投資したら年間1万7千円、1000万なら17万円もの差がでます。ファンドラップなども結局は上と同じようなことをしているだけです。

この一手間の価値をどうみるかです。ここでは4.5%という期待リターンを設定しました。これに対しての、0.3%と2%の違いです。高額なファンドのファンドマネージャーや投資アドバイザならばこの差以上の運用効果を出してくれるはず、と信じられるならいいですが、僕は、思考の過程は省きますが、そんなはずはない、と思っています。

ちなみに、選んだ商品をお持ちの証券口座が扱っていない場合があるかもしれませんが、その場合はSTEP2で代替品を探しましょう。インデックス系の投資信託である以上、運用結果に大きな差はないと思います。

最後に、このように各資産クラス別に投資信託を持つことで、資産の透明化が図れるのと同時に、自分がどういう資産運用をしているのかが自分自信で分かるというメリットがあります。

応用編

上のやり方だと上限8%までしか設定できませんが、僕のようにもっとリスクをとってリターンを追求したいという方もいらっしゃると思います。

この場合例えば、上がると信じるなら値動きの大きい国内株の比率を高めたり、アクティブファンドに投資してみるとか、先進国株式は投資信託じゃなくて直接米国株を買うなど、自分で味付けしていくことになります。実際僕も上のポートフォリオからは大分乖離してしまっています。

僕がやっている味付けは、大きく言うと以下の3つです。
・国内株式はインデックスではなくアクティブの「ひふみプラス」にしている
・日本の個別株の売買を行う(資産運用という観点ではおすすめできない)
・先進国株は投資信託でなく、米国株、米国ETFを買う
これらはブログで適宜状況報告していきます。