IPO株(新規公開株)とは、これから近々、東証やマザーズ、JASDAQといった株式市場に新規に上場する会社の株のことです。
最近ではすっかりメジャーになっているIPOですが、なぜこれ程までに人気かというと、儲かる確率が極めて高いからです。
IPO株を購入して上場初日に売ってしまうことを初値売りといい、申し込んだ時の価格と上場初日に初めてつけた株価(初値)との差を利益として得ることができます。そしてこの初値の過去の例を見ると、9割くらいは申し込み価格を上回っています。
IPO株は言わば、新台入れ替え初日リセットモーニング付きの台、です。
最近は規制でこういう台は無くなりましたが、昔パチスロをやってた人ならそそられずにはいられない響きでしょう。こういう台を置いているパチンコ屋さんの開店前に行列ができてましたね。
IPOの最近の例では糸井重里さんが立ち上げた「ほぼ日」という会社がJASDAQに上場しましたが、公募価格2350円に対し、初値は5360円と倍以上の値をつけました。一口100株ですので、初値売りで約30万もの利益が得られることになったのです。
もはや投資でも投機でもないように思いますが、以下IPOのメリットデメリット、申し込み方を書きます。
IPOのメリット
・初値売りによって高確率で利益を得ることができる
上のとおり、かなりの確率で、利益を得ることができます。全部が全部公募価格を上回る初値をつける訳ではないですが、当たるものなら全部申し込みたいところです。いつ募集がされるのか等については、IPOを専門にするサイトも多くあるので、そちらを参考にすると良いでしょう。
・IPO申し込みに外れても1円も損しない
応募するのに手数料とかが発生する訳ではないので、外れたとしても一切デメリットはありません。ちょっと残念な気持ちになるだけです。
IPOのデメリット
・とにかく当たらない
IPO株は皆欲しいですから、圧倒的に募集数に対する応募数が多いです。
僕はこの半年まだ当たったことがありません。数えるのを止めましたが50連敗以上です。
・資金が多い人が有利
IPOの抽選はほとんどの場合、万人に平等ではありません。例えば10万円一口の募集があったとき、一口申し込むのと、100口申し込むのでは、100口申し込んだ方が100倍当たりやすいことになります。100口申し込むには1000万円必要です。
ただ、一部に抽選方法がそうでないネット証券もあり、僕がマネックス証券を選んだ理由の一つがそこです。マネックス証券の場合は1口も100口の場合も当選確率が同じです。他に知っているところではSMBC日興証券も口数に関係しない抽選方式だったと思います。
・資金が拘束される
IPO株の申し込み(需要申告といいます)した場合、その抽選結果が出るまでの期間、そのお金は動かせなくなります。当たり前ですが、申し込む時点で口座に募集価格以上の残高が残っていないとそもそも応募できません。
・全てのIPOを全ての証券会社が扱っている訳ではない
IPO株の取り扱いには、主幹事会社というのがあって、取り扱う株数が異なっていたり、そもそも扱っていなかったりするものもあります。当然主幹事会社が多くの株を持っていますので、主幹事会社の口座での応募が一番あたりやすくなります。IPO重視の方は証券口座がどのくらいIPOに強いかを調べておいた方がよいでしょう。
IPOのためにほぼ全てのネット証券や店舗型証券の口座を開設したりしている方もいますが、開設の労力や口座の管理が大変ですし、仮に30万をIPO用の待機資金とするとしても、10口座あればそれだけで300万必要となり、普通の人は投資に回すお金がなくなりかねません。
IPOの申し込み方法
IPO株を手にいれるためには、その募集期間(ブックビルディング期間といいます)に需要申告をする必要があります。各IPOの募集状況については、IPOでググればすぐ見つかります。
自分が口座を持つ証券会社がIPOを扱うことが分かったら、需要申告します。マネックスの場合は以下から申し込みを行うことができます。
申し込みは30秒もあればで完了します。
自分で見やすいと思うIPOサイトを見つけておいて、毎週日曜寝る前にチェックみたいな感じでやってみてはどうかと。
あとは当選したら、購入手続きを行って、その株が上場する日の朝、株式市場が始まる午前9時より前に売り注文を出せば初値売りができます。
まぁ僕は当たったことないんで例を載せられませんけどね。